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枕の下から取り出したずっしり重い金属の塊を寝巻きのポケットに入れて
まずはゆっくり起こした身体
.......どうしよう
こうしてみたのは良いものの、この後何をすればいいのか.......
この身体じゃ遠くには逃げられない
今はお金も持ってないからタクシーも呼べない
ずっと緊張状態にあって休めてない脳に靄がかかって、上手く物事を考えられなかった
だって、キョロキョロしながら
結局私が取った選択肢は
とりあえず逃げてみる事
その先に出口は無いと知っていながらね
でもその時はそう思ったの
とりあえず逃げてみないと始まらない
ここにいたってどうしようもない
逃げてみてから考えよう
革命的に正しい選択だと思った
物音を立てないように、暗闇に慣れてる目で折れてない方の脚にかけた体重
壁伝いになんとか立ち上がって、見下ろした明るい髪色と白い毛並み
「..........」
玄関までの距離はたったの10メートルくらい
でもそれが事故にあって初めて、希望のように思えた
あそこを抜ければ助かる
自由になれる
もうこんな怖い思いはしなくていい
不自由な脚を引き摺るようにして少しずつ少しずつ縮める扉までの距離
壁に身を擦り付けながら
「はぁっ.......はぁ.......」
疲れきってる事にも気付かずに
あと少し
あと少し
時折激痛が走る脚も気にせず
ひたすらドアノブを見つめて
........これで
私は助か
「っ！！」
安「どこへ行くつもりですか？」
支えが無くて目の前のドアに寄り掛かる身体
ドアノブに掛けた左手に被さる一回り以上大きい別の左手
振り向ける勇気なんてあるはず無かった
安「もう夜中の1時ですよ」
「......っ......こ、コンビニに......行き.....たくて.......」
安「お腹が空いてしまいましたか？それとも喉が渇きましたか？」
「......ぁ......」
安「あなたの為に色々と買い揃えたんですが、冷蔵庫の中にお気に召す物がありませんでしたか？」
「......ぃ、ぃぇ......」
視界には真っ暗なドアしか映らない
左耳に吹きかかって感じる息遣いと穏やかな声色
それでも私にはまだ
......って引き抜こうとした左手が
「いっ.......！」
グッとドアノブごと力を入れて掴まれて
「っ！？」
安「お探し物はこれですか？」
ポケットに隠していたはずの拳銃を右の脇腹で感じたら
どんな僅かな希望も絶望に変わる
安「感心しませんね」
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ポニー - 怖い安室さんが大好きです！続き楽しみにしてます！ (6月16日 22時) (
レス) id: ff115e8795 (このIDを非表示/違反報告)
ユピナ(プロフ) - 読んでいるこっちまでドキドキしてきます、、！あまり怖いバーボンのお話に出会わなかったのですが夢主ちゃんと降谷さんのやり取りが面白くて本作品が大好きです！これからも応援してます(p*･ω･)p (2022年12月6日 22時) (レス) @page36 id: 85655890c9 (このIDを非表示/違反報告)
あ5 - 表現がすごく好きでドキドキ感がすごく伝わってきて面白いです‼︎更新楽しみにしてます(^○^) (2022年11月2日 22時) (レス) @page38 id: b2be5c4b6e (このIDを非表示/違反報告)
セイカ - 安室さんが怖いのは予想外だったけど、次回作楽しみにしています！頑張ってください！ (2022年10月12日 17時) (レス) @page38 id: bb7bb5003e (このIDを非表示/違反報告)
彩豊(プロフ) - こんにちは！安室さんの怖い姿にドキドキしながらも楽しく読ませていただきました(*^^*)控えめに言って凄く好みです╰(*´︶`*)╯♡続きを心から待っています！ (2022年10月11日 15時) (レス) @page38 id: 72022c3b56 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∂ | 作成日時：2022年8月3日 2時
