共犯者に恋をしてはいけません9【安室透/降谷零】

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「...........呼んでないんだけど」

風「お、おはよう........」

「いやだから呼んでないんだけど？」





金髪の出張1日目

いつもの気配の薄さで気付かない内に出て行ってた夫に、昨日の夜がどれだけ濃厚な時間だったとしても今日は帰って来ないと分かってる喪失感に襲われて

なかなか起きれずに居たけど........ようやく意を決して透くんとハロと優雅な朝を過ごそうとしたところにいきなり、

ピンポーンって





風「一人じゃ何かと大変だろうと

「と思うから行けって言われたの？上司に」

風「ま、まぁ........」

「はぁ........早く上がって」





メガネとは未だに、仲良くもなく悪くもなく
時々ギャラ無しでコキ使わせて貰ってるくらい

でも蘭ちゃん達や職場の人と違ってメイクも髪も、服すら気を遣わなくていいのがメリット





ハ「アン！」

風「久しぶりだな！元気だったか？よしよし！」

「........どうしよ、あんたが来たんなら外で食べてもいい？余分に洗い物増えるの面倒臭い」







・





というわけで、彼女もいないのに何故か自腹で買ったらしいチャイルドシートに透くんを乗せてやって来た、朝食のビュッフェが美味しいって話題の高級ホテルラウンジ




ス「お子様用の椅子をお持ち致しますね！」

「ありがとうございます」





案内されたのは忙しい平日の東京の朝を一望できる窓際の席
子連れだからか人気の少ない端っこ





風「い、いくらするんだ.......ここ.......」

「一人5680円」

風「っ、1万超え.......！？降谷さんともよく来るのか.......？」

「来るわけないでしょ。こういう丁度いいくらいに人が多い場所だとあの男余計目立つの。周りからチラチラチラチラ、こっちがご飯に集中出来ない」





........って言っても、あの地毛を染めて欲しくはない

実は結構好きだし、抱き締めてもらう時に鼻先を掠めるくすぐったい感じも........は色関係無いけど

じゃあ、掃除する時誰の髪の毛か分かり易いから





「そう言えば最近はどう？ちゃんと仕事するようになった？」

風「え？」

「言ってたじゃん。結構前に新人が女の子で、"妻との約束だから"とか言ってあんた達部下の仕事増やしてるって」

風「あっ.......まぁ.......もちろん降谷さんは優秀なお方だ！仕事を疎かにしているなどあり得ない！」

「.........なんかあった？」

ス「お待たせ致しました！お子様の椅子は.......こちらで宜しいですか？」

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