共犯者に恋をしてはいけません9【安室透/降谷零】

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「明日からだったよね？出張」

降「2日だけだ、すぐ帰って来る」

「どうだか。あんたの仕事のスケジュールより透くんの方が100倍言うこと聞くんだけど」





今でも時々いきなり夜中に出て行くし、
私が仕事から帰ると、金髪と居るはずなのに適当なおじさんが透くん届けてくれる事もあるし

仕方ないけど





降「まめに連絡はするからそう機嫌悪くするな、お土産は何がいい？」

「いつも言ってるけど要らない。お土産買ってる暇があるなら早く仕事して来て。あ、そこのトマト」





息子を抱っこするのは私の役目で、カートを押すのが金髪の役目

ショッピングは基本このスタイル
というのも私の方が甘やかしてるからか、パパよりママの方によく懐いてるせい


分かってるよ
子供の為にも甘やかし過ぎは良くないって

でもパパがしっかり逆の役割を果たしてくれるなら充分

何より、人は嫌なことの方がよく覚える
もし将来透くんが私を忘れることはあっても、嫌な記憶で覚えて欲しくない

っていう私のわがまま





「とりあえず1日余分に休みは取ってあるから、ちゃんと仕事に集中して来て。こっちは何かあったらメガネに.........なに？」

降「........いや、何でもない」





って急にキョロキョロしだした金髪は、通勤用のスーツを身に纏った私を軽く引き寄せるように押して
今まで左隣にいてくれたのに右側に





降「いい上司じゃないか？3日も連続した休みを受理してくれるなんて」

「育休取らなかったから結構緩くしてくれてるの。奥さんに言われたらしいよ、子育て超大変だから優しくしてあげなさいって。あんたももしそういう部下が出来たら

降「そう言えばロールパンが欲しいと言ったよな？」

「え、あ

降「取って来るからここで少し待ってろ」

「いや、別に後でも！.........はあ？」

子「マンマ、ブーブー！」

「あ、本当だね！どれが欲しい？」






・






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降「何か用でもあるのか？」

女「っ！えっ！？.......あっ、ふ、降谷さ.......こ、こんばんは！お買い物ですか！？偶然ですね.......！わ、私も

降「雑談をしに来たわけじゃないから手短に言うが、





目も合わないまま、商品棚からパンの詰め合わせが入ったプラスチックケースを手に取った降谷さんは、





降「腐った"ハム"一枚捨てるくらい勿体無いとは誰も思わない。そうだろ？」

女「.........ハム？」





なんかいつもの雰囲気と違った

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