共犯者に恋をしてはいけません9【安室透/降谷零】

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こんな事したいわけじゃなかったはずなのに


憧れの人と一緒に仕事ができるだけで良かった
欲を言ってちょっと仲良くなれたら......ってだけだったのに


奥さんの存在を知ってから
どうしても勝ちたい、みたいな感情が



正当化したいわけじゃないけど、そりゃ知りたいと思うのは当然だと思う

世の中の芸能人に熱愛や結婚の報道がすると、相手がどんな人なのか週刊誌とファンが一緒になって特定しようとする

それはもう何も不思議じゃない現象


だからきっと私がおかしいわけじゃない



どんな人なんだろう
どこで出会ったんだろう
そもそも何で結婚して子供までいるんだろう
相手は23でしょ？
それでもう1歳半の子供がいるって、いつ結婚したの？

捜査の為？
......政略結婚？

まさか、あの優秀な警察庁の警視さんが"生意気な若い女の子"相手と恋愛結婚するはずは.......

あるわけないと、思うんだけど





だからかな



相手の女は、治安悪そうで偏差値も低そうな見た目をしてると思ってた
エリートなんかと吊り合わない、育児なんてしない、遊ぶ事しか考えてないような



でも

たまたま非番で友達と出掛けてた渋谷


色、車種、ナンバー
絶対間違ってない


そこに乗り込んだのは、すごいさっぱりした女






・





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「透くんただいまー！」

降「パパにもそれくらい元気に言って欲し

「透くん、ママに"お疲れ様のチュー"は？」

降「はぁ........」





仕事終わり

迎えに来てくれてた車に乗り込んで、シートベルトする前にまず後部座席の我が子に頬を近づける

定時で上がれた今日は、このまま少し遠出してコス◯コに行く予定
おむつとか、洗剤とか色々大容量に安く買い溜めしたくて



あの二人の結婚式から人生は順調

仕事含めた人間関係は当たり障りなく
陰口は慣れてるし
ただ、月に一回くらい蘭ちゃん達と会うのがちょっと面倒臭い



金髪は、





「........ただいま」





全然顔変わんない





降「お帰り」





毎日見てるからじゃない

絶対変わってない

不老不死なの？

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