共犯者に恋をしてはいけません9【安室透/降谷零】

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なんか思ってたのと違う.........




風「モブ、報告書はまだか？」

女「あっ.......すぐ提出します！」





降谷さんはあまり来ないし、風見さんとは結構連絡し合ってるみたいだけど.......

それより結婚してた事実がまだ飲み込めてない


確かに、本当に絶対に付き合いたいと思ってたわけじゃないけど
もしかしたら、って期待してたのに........





女「あ、あの.........」

公「うん？なんだ」

女「降谷警視の奥さんってどんな方なんですか........？」

公「.......どうしてそんなこと聞くんだ？」

女「あ、いや、ちょっと気になっただけです........」





そもそも公安って、基本的に交際とか結婚は出来ない
出来たとしても、相手にはどっかのただの会社員だって言わなきゃいけない

でも
なんとなくだけど、公安部の人達みんな奥さんの事知ってるっぽい





公「.......降谷さんには絶対言うなよ」

女「え、は、はい」

公「一言で言うと、生意気な小娘だな。口を開けば文句ばかり、顔を合わせれば"臭い"だの"うざい"だの、礼儀のカケラも無いような子だ」

女「そ、そうなんですか？ならなんでそんな人と

公「でも本当にすごい子だよ」

女「......え......？」

公「とても23歳の女の子とは思えない言動をする事があるんだが、そういうところに降谷さんも惹かれたんじゃないかな」





......23歳？
私と同い年？

え、でも降谷さんってあの顔だけど実はもう30超えてるって聞いた気が.........


　



そうやって嫌な興味が日に日に増して行く中、やっと降谷さんが公安部に顔を出した機会があった





風「あ！今日はお子さんも！久しぶりだな！」





息子さんと共に

子供の存在を知らなかったからちょっと動揺しちゃったけど、どうも諦めきれない好奇心が........





女「かわいいー！お子さんいるって知りませんでした！何歳ですか！」

降「もう1歳半になるかな。あ、あまり触らないように気を付けてくれ」

女「っ、は、はい.......申し訳ありません.......」





この距離感、拭えない


所詮23歳の若い子なんでしょ？
しかも生意気で礼儀も無い
そんな人がエリート公安警察と釣り合うなんて、全く思えない

もしかして降谷さん、何か騙されてるんじゃ.......？






風「........モブ、何か余計な事を考えているならやめておいた方がいいぞ。降谷さんはそんなに寛容な方じゃない」

女「え.......？なんの話ですか？」

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