共犯者に恋をしてはいけません9【安室透/降谷零】

422 エピローグ第三部　(モブ苗字の設定を🙇‍♀️) ページ22

風「君が新しく転属になったモブか」

女「はい！どうぞ宜しくお願いします！」





憧れだった公安部
ここに来る為に刑事課に配属されてから必死に頑張って来た


.......って、実は憧れだったのは降谷警視
警察学校の入校式で見かけて以来一目惚れ！と言うより、あんな素敵な人と一緒に仕事がしたい！

その一心で、公安人事にアピールし続けてやっと......！





風「少し待っててくれ、今呼んで来る」

女「はい！」





ドキドキして落ち着かない
メモ帳とペンを握る手が震えてる

最後に見かけたのは卒業式の時だったな.......

あの時は卒業生代表をやらせてもらって、また来賓として来るんじゃないかって期待してたら
保護者に混じってたのを覚えてる


確か別の教場の子の遠い親戚らしいーみたいな噂を聞いたりはしたけど、そんな話はどうでもいい


やっとここまで来れたんだもん

認めて貰えるように
気に入って貰えるように

......なんなら、お近づきになれるように頑張らなきゃ！





ガチャッ




女「っ！」

降「すまない、待たせ........あ.......」

女「はじめまして！本日付けで警視庁公安部に配ぞ

降「悪いがすぐ戻る」

女「え？あっ」




？？？？？

え？

何？

目が合って挨拶をしようとした瞬間、ドアノブに掛けっぱなしだった手で再び扉を閉めて出て行ってしまった憧れの人

やっと会えた感動より、その困惑の方が大きくて


......化粧おかしかったな？
と思い鏡を見ても普通
寝癖も付いてない
下着も透けてない
スーツも裏返しになってない
ボタンも掛け違えてない



そうやって訳も分からず再び待つ事数分





ガチャッ




「あっ、本日付けで配属になりましたモブと

降「同席させてもいいかな？」




入って来たのは降谷警視........と風見警部




「は、はい.......」





なんでだろう
さっき出て行ったのは風見警部を呼ぶ為？
私と一対一じゃ嫌だったって事.......？





降「すまない、女性だとは知らなかったんでね」





この一言で私は、
"あぁ、女の人に慣れてないんだ。意外だなぁ"

とか思ってたけど、次で全てが覆った





降「異性と二人きりにはならない約束なんだ、妻との。理解してくれると有難い」

風「はぁ.......別にいいってこの間言ってましたよ？」

降「あの子の"別にいい"は"嫌だ"と同義だ。それだからいつまで経っても仲良くなれないんじゃないか？」






？？？？？

つ、妻.......！？

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