共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

335 後半からハロ嫁開始 ページ35

風「.......さすがの成績だな.......」




警視庁警察官採用、3類一次試験

ほぼ満点




公「......本当に大丈夫でしょうか？」

風「どう言っても聞かないんだから仕方ないだろ......」





まだ受験者には通知されていない結果一覧

その中から少女の名前を探し出し、予想していた通りの結果に頭を抱える


もちろん合格どころか、受験者全体で上位一桁



まぁ一次は筆記試験の為、勉学に励む少女には得意分野だろうが、面接や体力テスト重視の二次試験への対策を全くしていないとも考えにくい

今回のように成績抜群とは言わずとも、合格するには十分な成果を叩き出して来るだろう




公「もう降谷さんに伝えて、降谷さんから止めてもらうしかないんじゃないですか.......？」




それは分かっている

そしてそうしない理由に"少女の意を尊重したい"とした事も

だが、もうこの際正直になろう





風「.......もし万が一にも降谷さんが反対されなかったらどうする？余計に少女の背中を押す事になるだけだぞ」

公「た、確かに.......」




当然だ
降谷さんの少女に対する甘さを見ていれば自信も失くす

"憧れてくれたのか、嬉しいな、いいじゃないか"

だとか言ってむしろ支援する姿が簡単に思い浮かべられてしまう


はぁ......もう時間が無い

二次試験に細工をするか？
この成績の一次試験で不合格にすれば、少女も疑問に思ってしまうはずだ
この出来ならきっと手応えもあって




公「でも.......そもそも僕達って、どうして警察学校に行かせたくないんですかね」

風「それはもちろん、......もちろん......」





・




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「はぁ......」




結局バイトは卒業まで続ける事にした

もともと教習所の費用を稼ぐ為だったけど、あの家を離れる時に出来るだけ金髪に多く渡せるように

今までの感謝と、恋の終止符として



時期は10月末


真面目寡黙キャラを作って来たおかげで、誘われてた刑事部の人の結婚式を難無くパス出来た
スマホを開くと、煌びやかに着飾った蘭ちゃん達の写真がSNSに


刑事部への嫌悪感を思い出しながらそれにイイネだけ押して、イヤホンをつけた耳から流したのは音楽で膝の上に開いたのは参考書


もう警察の二次試験終わってるでしょ、って？


正解
でも、金髪をちゃんと騙す為に東都大も一応受験しておかないと



ハロウィンが近い早めのバイト帰り、バスの中



ただ平穏に帰れる



はずだった

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