共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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降「なんだ？また図書館か？」

「......ダメなの？」





夏休みももう後半、というかラスト1週間半

採用試験の申し込みは出来てる





降「ここでも勉強出来るだろ？」

「あんたがいると落ち着かないの」

降「そんなに意識してくれてるなんて嬉し

「違うから！！」





一次試験は9月中旬
2週間後に合否が出て、受かってれば二次試験

その結果発表は"おおむね70日後"って書いてあったけど、メガネは"3ヶ月くらいかかると思っておいた方がいい"って

だから年末年始くらいには......





降「せっかくの夏休み、少しくらい付き合ってくれないのか？」

「......何がしたいの」

降「そうだな、久々に一緒に走りに行こうか」





なんて着替え始めた金髪に一番喜んでるのはハロだけど

確かに昨日くらいから？
ここずーっと家に居ないことが多かった金髪はまた急に落ち着いた

何か大きな事件でも追ってたのかな、と思う心の表側では女と遊んでたんでしょって


本当いつになったら彼女連れて帰って来てくれるんだろう

ってさ





・





「はぁっ......はぁっ.......」

降「上出来だ」

「あんた......重いって.......」

降「それでも投げられただろ？」




なんでこんなの教わってんのか分かんないけど、いつもの河川敷でハロが見守る中

投げた私は汗だくで
投げられてこっち見上げる金髪は涼しげな顔


そんな夏の日




降「体落としだ。自分より体が大きい相手を制圧するのには打ってつけだから覚えておくといいぞ」

「使う機会無いでしょ」

降「確かに側に居てくれればちゃんと守ってやれるが、きっと役に立つ時が来る」

「......別に守って欲しいなんて言ってないけど」

降「ついでに嘘のつき方も教えてやろうか？」

「っ、うるさい！！」





そう言いながらも実は焦ってた

高校を卒業したら恋を否定するだけじゃ済まない、ちゃんと終わりにしなきゃいけない

秋を超えて、冬を過ぎたらもう......





降「ケーキ、一緒に作るのと買いに行くのならどっちがいい？」

「え？」

降「お互いの誕生日ケーキだよ」

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