共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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「待って！待って待って待って！？降ろして！！」

降「じゃあハロと留守番出来るか？」

「うっ」




腕の中
見上げる、見下ろされるやっぱりよく整ったアラサーの顔

パジャマのまま、ぶら下がる素足に吹く夜風

押入れの中から抱え出されて、そのまま金髪が半身で開けっ放しにしている玄関の扉の狭間にいる今




「......いや、む、無理......だけど！」

降「なら一緒に行こう、ちょうど寂しかったところでね」

「何言って

降「ハロ、留守番頼んだぞ」

ハ「アン！」

「ねえちょっと！！？？」




"靴くらい履かせて"とも言えなかったのは、急にGが出て来て踏ん付けるんじゃないか
なんなら靴に入ってるんじゃないか
とか考えちゃったから

汗ばんだ体に気温が下がった風が通り過ぎながら、半身では人の体温を感じる


この時は脳裏に焼き付いたGの姿と、聞こえる心臓の鼓動ばっかりに気を取られて全く考えてなかったけど


そう言えば金髪は仕事中で.........





べ「その子連れて行くの！？」

バ「いけませんか？」

「.......え？ぅわ！？」

降「授業参観があるなら、お仕事参観があってもいいだろ？」

べ「あなた何言ってるのよ」




.......嘘でしょ？

聞いてないって






・





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ミラーで確認すると、明らかに不機嫌そうに後部座席に座っている女の子

バーボンを呼び出したのは、部屋に虫が出たからなんて可愛い理由だそう




べ「チョコでも食べる？」

「........」

べ「キャンディーもあるけど」

「......構わないで」




でも、また随分と嫌われてるのね......

それはそうだわ
自覚はあるもの




バ「そう言えば、今日はタクシーで帰られるんでしたよね？」

べ「......あら、そんな露骨な事言うの？」

バ「譲れないプライオリティがありますから」

「何の話してるのか知らないけど私は邪魔する気無いから。勝手にして」

べ「......って言ってるけど？」

降「はぁ.......A、もうすぐ出会って1年になる。いい加減そんな強がりは通用しないぞ」

「別に！強がりなんかじゃ

降「忘れてるかもしれないがまだ待ってるんだぞ、惚れさせ

「本ッ当にキモい！！G1匹退治したくらいで調子乗んないで！！なんならGくらいキモい！！」




へぇ......

可愛くってしょうがない、って顔ね

安心したわ

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