共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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降「ただいま」

「.....っ.....」

ハ「アン！！」





春休みになってからほとんど一人暮らしみたいなものだった

教習所に通いつつ、何となく"あ、帰って来てたんだ"って感じる事があるここアパートでハロと二人

ポアロでバイトをしてたかどうかは知らない
免許の事で精一杯だったし、蘭ちゃん達とも1回しか会ってないから


だから今、久々にその顔を見てる





「......ご飯無いよ、食べて来たら？」

降「せっかく帰って来たのに、そんなすぐ追い出さなくてもいいだろ？」

「帰って来て欲しいなんて言ってない」

降「相変わらず素直じゃないな」

「っ！触んないで！」

降「お前は食べたのか？」





このしばらく会ってなかった間、あの金髪美女に会ってたりしたのかな......とか思う事もあった

そう考える度に小さく溜息は吐いてたけど、前に敵だとかどうとか聞いたからかな

梓さんより全然マシな気がして


って思ってる私は未だにこの男が





降「じゃあ一緒に食べに行こう」

「だからお腹空いてないって今言っ

降「着く頃には空いてるかもしれないだろ？ハロもおいで！」





好きだなんてそろそろいい加減認めたくはないんだけど

なれるとは思ってなかった高校生の、二年生が終わった春




　



・


　

　


「.....なんで警視庁？」




ハロを抱えた助手席から見えるのは、これまた久々に来た警視庁の駐車場

まさか進路の事バレたんじゃないかって.......




降「おじさん達が会いたがってててね」

「......は？」

降「行ってからのお楽しみ」




エンジンの音が切れて静かになったコンクリート空間へと繋がる車内
ハァハァ息を鳴らすハロを腕に持ったまま、わざわざ開いてくれた扉から降りて......


エレベーターに乗って......


およそ2分の旅を終えたら



　

　

　


パァァァァンン！！！




「わっ！！？？」

公「ご進級おめでとうございます！！」

ハ「アン！！」




心臓に悪い金髪の自己満が始まった

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