共犯者に恋をしてはいけません7【安室透/降谷零】

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どうしたらいいのか、また、分からなかった


窓の外
駐車場の奥の方

大きな音と振動があった後から見える妙な色の炎

多分さっき金髪の声がした方向......だよね？



車の中でキョロキョロして

降りていいのか、待ってなきゃいけないのか

分かんなくて
分かんなくて



もう一回スマホ開いたら、


"佐藤刑事と高木刑事結婚しないって、あれ訓練だったよー"




「そんなのどうでもいい！」




思わず大きな声も出た




ドキドキして不安に駆られる鼓動

さっきの爆発、関係無いよね......？


居ても立っても居られない

そんな感情なのに、一歩も動けない



そうムシャクシャしならがらどれくらい経った？





公『降りるんだ』




コンコンと窓ガラスを叩かれた後に続いたそのセリフ




公「降谷さんは緊急の任務についている為今は戻れなくなった。その代わり君を自宅に送り返すよう言われている」

「......はあ？さっきまでそこにいたのに？」

公「つべこべ言わずに早くこっちの車に乗れ」

「いや、でも、なっ！やめて！やめてって言ってるでしょ！！」




　



相変わらず、バスジャックの犯人なんかよりずっと乱暴なおじさん達

まるで誘拐されるみたいに帰って来たアパートでは、ハロが明らかに不安そうな顔でお出迎え



邪魔になったらいけないからと送ったメッセージ

シャワーから上がっても既読が無い

悩みに悩んだ末にかけた電話は


"おかけになった電話番号は、現在....."


いつものアナウンス





全然意味分かんない




スマホを充電コードに繋いだまま

どうでもいい通知だけが流れる画面を、ベッドの上うずくまってただ見ていたら

表示されてる12:05って数字も昼なのか夜なのかも分からなくなって

今日って学校あったっけ、とか

"お父さん入院する事になっちゃった"ってやつも誰からのメッセージだっけ、

とか



同じ体勢なのに腰の痛みも感じずに、ようやく外から聞こえて来た足音もハロが騒がないからガッカリして






風「......降谷さんの着替えを取りに来た」

「......私に用は無いって事」






・






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公『風見さんからの連絡なんですが、

降「あの子が"寂しい"って？」




黒電話なんかいつぶりに見たかな

ガラス越しのたった数メートル、スマホでも無く受話器で交わす会話




降「仕方ないな、連れて来てあげてくれ。目隠しもしなくていい」

公『し、しかし

降「構わない」

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