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「そう言えばあんたもやけに日本っぽいの好きだよね。和食ばっかりだし」
少し離れたところに見えるのがカジノタワーらしい
灯台の役割も果たすとか何とか
あとはショッピングモール
降「日本人だからな、当たり前だ」
見上げればモノレールが走っていたり
近代的な感じが詰められた複合型施設
...また来る機会なんてあるのか知らないけど
真昼の日差しはそれほど暑くはないけど、それでもスーツフルセットのこの男は見てるだけで暑い
細かい字や図の羅列がされた分厚い資料片手にゆっくり歩きながらずっと真剣顔
でも会話にもちゃんと応えてくれるあたり本当に器用な人なんだ...
...とも思ってなんかないって自分を叱責した側から
「あんたって、それ地毛なんだよね?」
降「...そう思う根拠は?」
「えっ...」
急に"仕事モード"が切れたような表情を向けられて
...振り向かれると思ってなかったから
その青い目を向けられると思ってなかったから
そう、ドキッとしたのはただ予想外の出来事に身構えちゃっただけだから、ね
「...いや、だって...髪を自分で切るくらい美容院行ったりしないなら染めてるわけないかなって...プリンになってるとこも1ミリも見た事...ないし...」
深呼吸しながらそう答えてみたら
この男はそんな頑張りを無駄にするように
満足そうに笑いながら
降「上出来だ」
「...あっそ」
降「将来公安に来るか?喜んで部下にしてやるぞ」
「絶対ヤダ、警察なんてろくでもない」
降「.....」
「...な、なに」
降「いや、...昔似たような事を言った男が居たと
そこまで聞いた時に私が考えてたのは
この男、怒るって言葉知らないの?
...別に怒らせたくて言ってるわけじゃないけど
万引きしてもお酒飲んでもタバコ吸っても怒らないし、今日も大人達を無視してんのに怒らないし、
感情あんの?
ってそしたら、
降「っ
「え
視界が真っ暗に
身体は熱さに包まれて
頬に当てられた胸の音すら聞こえない程の轟音
その中でも、痛みに反応したかのような息遣いはハッキリと聞こえた
それが自分のか金髪のかはさておいて
ほら、着いて来るんじゃなかった
キス出来てしまいそうな距離で見えたのは、喫茶店でJKを虜にする整った顔に赤い血
そのすぐ後ろで大きくなって来る黒い影
何かが倒れて...
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∂(プロフ) - nakataniayaka20さん» nakataniayaka20様、返信遅くなり申し訳ありません!風見さん変わって来てます!実は降谷さんの言動を引き立たせる為に風見さんはちょっと悪っぽく描いてました!キュンキュンしてるとの事すっごく嬉しいです!もしまだご愛読頂けておりましたら、ぜひ続きお楽しみに! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
∂(プロフ) - ミルねこさん» ミルねこ様、めちゃめちゃ返信遅くなっちゃってごめんなさい!!前作からずっとご愛読ありがとうございます!まだご愛読頂けていればお分かりかと思いますが、風見さん若干変わって来ています(笑)サブタイトルがあったら「風見成長記」ですね(笑)ぜひ続きお楽しみに! (2021年12月13日 0時) (レス) id: 49eaddb046 (このIDを非表示/違反報告)
nakataniayaka20(プロフ) - 風見さんがマニュアル仕事人間で少しイライラしました夢主の降谷さんに対する想いを知った時からの降谷さんはイジワルで…夢主に対して強気な態度を取っているので…終始キュンキュンさせられました!ありがとうございます!風見さんが夢主のことを認められるよーに…! (2021年12月7日 1時) (レス) @page30 id: 7836429623 (このIDを非表示/違反報告)
ミルねこ - 続編おめでとうございます!今作もしっかり読ませていただきます!!続きが楽しみです!(風見さん、この先どうなるんですか!!!)本当にこの作品が大好きです。応援してます。 (2021年11月25日 7時) (レス) @page1 id: 891cbd267a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:∂ x他1人 | 作成日時:2021年11月24日 23時