共犯者に恋をしてはいけません2【安室透/降谷零】

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「帰って！二度と来ないで！」

降「ちょ、ちょっと待て、違

「私の妊娠なんて心配する余裕があるなら彼女と家庭築けば！？このセクハラ変態ポリス！」

降「一回落ち着いて

「帰ってって言ってんでしょ！？...もうっ！！」

降「なっ、A話を、....」



と薄く涙まで浮かべられながら乱暴に押し出され、閉まった扉の向こうでガチャガチャと聞こえた施錠音

ピッキングでも合鍵でもドアを開く手はいくらもあったが、俺にも人の心はある
そこまでしていい状況じゃないのは流石に理解していた

だが、ここでまだ"結局どっちなんだ"と考えていたのを振り返ると本当に救いようが無い程愚かだったと思う

酷過ぎてもはや犯罪だ


これが後で俺の"弱み"になるとも知らずに自ら犯した罪



とは言え、その日は真剣に悩みながら帰った
どんな決断だったとしても応援するつもりが、全て拒否されてしまったのだから

まだ17歳の少女
充分大人になったと錯覚しがちな年頃だが、実際は周りの助け無しに一人で生きてなどいけない
それをどう伝えればいいのか
どうしたら恥じらいや気まずさを感じずに接してもらえるのか
そんな事をずっと考えていた



フラフラと辿り着いた本庁はもう居心地が悪い

顔を合わせればすぐに
"まだあの少女をあそこに住まわせているのですか？"
"いい加減に手を引くべきです！"
などと言って来る部下がいるのが原因

マンションの費用を経費で落としているあたりも文句の根源らしいが、俺の口座に変えていいと言っても聞かない
恐らく経費が圧迫されているという言い草を保持し何とかしてAを追い出させたいからだろう
全て俺の私用金で済ませられたら妥当な文句が言えなくなってしまうからな
あくまで"自分達も迷惑を被っているからやめて欲しい"というスタンスを崩したくないらしい

そもそも勝手に俺が住むとして経費に繋げたのは風見の承認だ
"忙しい尊敬する上司"への労りなのか、
公安という立場上タブーな目立ち過ぎる高級物件とまではいかないギリギリの高家賃ワンルームを選んだのもあいつだ



降「風見、薬を調べて...」



合った目が何を言いたいかをすぐに察知して



風「まさかまたあの少

降「いい、俺がやる」



とは言え薬の名を覚えていなければ、薬局への調査が出来る程時間も無いのは確か

今年のサミット開催の知らせまでもが公安に回って来た中、繋がらない電話や返事が来ないメッセージを送るだけで精一杯となっていたある晩

事は起きた

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