共犯者に恋をしてはいけません2【安室透/降谷零】

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安「僕ですよ。ポアロの店で僕が波土さんの大ファンだと話したら、リハーサルを見られるように手配してくれたんです。彼の所属するレコード会社に出資しているのが偶然園子さんの鈴木財閥だったらしくて」

蘭「梓さんも来たんですか！？」

園「ポアロじゃ興味無さそうにしてたのに...？」



そんな女子高生二人の側には、何だか明るいところでは久しぶりに見たような顔
...だがその表情はやけに青ざめているように見え...



べ「お店じゃ隠してたけど私も大ファンなの」

安「っ、」

べ「でね、お店のシフトを終えてここへ向かう安室さんの後をつけて来ちゃったってわけ」

安「...驚きましたよ、ここへ入ろうとしたら彼女に、っ...」



気分悪そうに口元を押さえながら足速に出入り口へすれ違って行った体
一瞬戸惑ったものの、声をかけることも引き止める事もしなかった
ベルモットの手前余計な言動は控えたい気持ちと、薄ら気付いていた"あの少女に避けられている"という事実

心当たりは...

...やはり風見に手錠をかけられた夜の事か
だが風見の事は気にしていないと言っていた



園「あ、あれ...？Aちゃーん？」

「ごめん！先帰るね！」



そんな声が自動ドアが開いた音と共に背後からやって来て
反対に目が合うのは江戸川コナンという少年
彼はとっくに真実に気づいていたんだろうな



園「え、えぇ...？」

蘭「大丈夫かな...顔色悪かったよね...？」



この時俺はまた見当違いな憶測をしていた
蘭さんの言う通り顔色の悪さ、まるで吐きそうに口元を押さえていた仕草

まさか、あの実は別れていた事に誰も気付いていなかった2週間の間にどこかの男と関係を持ち
行き過ぎた過ちを犯してしまったのではないか

...確かにその線なら、言えない程重い悩みという点も、バレない為に俺を避けているという点でも辻褄が合ってしまった

だとしたら一刻も早く手を打たないと
取り返しがつかなくなる前に...
いやもう遅いのか...？
どうする


そんな事を考えていたものだから任務に集中出来なかった
あくまで個人的な感覚でだが


その内波土禄道が遺体で発見され、警視庁のおなじみの面々がやって来た

俺たちも重要参考人として現場に残され事情聴取を少しずつ受けたわけだが、鈴木園子の話により一時的ではあったがAもこの場にいた事が刑事に知られてしまい
"突然血相を変えて出て行った"という証言も怪しさを増してしまった事から、鈴木園子の携帯を通して呼び出される事に

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