共犯者に恋をしてはいけません【安室透/降谷零】

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それ以来更に距離を置くようになった

...という訳にはいかず、むしろ余計に気になっていた
一体何をそんなに悩んでいるのか

毛利蘭と鈴木園子とのトラブルは無いように見える
勉学も1年のブランクがあった為に成績優秀者とまでは行かなかったが、順調に平均以上に出来ているよう

それが判明したのは三者面談の時の事

これまでと同じようにマンションで顔を合わせると"だから来ないで"と不機嫌を買った為、出来る限り日中もしくは寝静まった深夜に向かい最低限盗聴器等の探索だけを行なっていた

深夜の2時頃に行き気付かれたら変態だと喚かれそうだが、ベッドで眠っている事が確認出来ただけでもとりあえず安心していた

酒を飲んだり、以前のような稼ぎ方に手を出す事自体が心配なわけじゃない
若い女性なのだから予期せぬ不都合を被る可能性は多いにある
最悪の場合誰にも救えはしない



そんな中、毛利小五郎が娘の三者面談に帝丹高校へ行くという場面に遭遇した
一切何も知らなかった俺はAに連絡を入れたが、返信は"要らない"とだけ

返信が来ただけでも喜ばしかったのは、まるで反抗期の娘を持つ父親の気持ちが分かったようだった

要らないとは言われたものの直接学校へ連絡しある日の放課後にと日程を調整した
その旨をAにも報告したが返事は無し

当日、案の定姿を現さなかった彼女は体調不良を訴え早退したらしい

先生に、学校で何か変化は無かったかとも聞いてみたが特に心当たりは無いと
毛利蘭と鈴木園子にも、彼氏と別れた事を報告しなかった謝罪をしたらしいがそれ以外に変わったことは無いと

だが



園「でもまさかガキンチョの考えが当たるなんて...」

蘭「他に好きな人が出来たからってAちゃんが別れを切り出したって言ってました」

安「本当ですか...？」

園「相手の男子もそう言ってたから間違いないと思うわ」



相変わらずポアロには一緒に来ないAはフラれたわけじゃないらしい
むしろその逆で



安「では、その新たな好きな人というのは？」

園「よく分かんないけど、"住んでる世界が違う"って言ってたし俳優か誰かにガチ恋してるんじゃない？」

コ「...もしかしたら...」

蘭「もしかしたら？」

コ「っ、な、何でもないよ！」

蘭「いいじゃない！コナン君よく面白い事に気付くし何かヒントになるかもよ？」

コ「あ、あんまり他の人の恋とか突っ込んじゃ失礼だっておばさん言ってたから！」



...確かにそれもそうだ

そうなんだが...

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