共犯者に恋をしてはいけません【安室透/降谷零】

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先「転校生を紹介するぞー」



本当に来ちゃった
学校とか...こんな"綺麗"な場所もう二度と行かないと思ってたのに

生活が変わってからまだ1週間くらい
毎日やることもなくて、ただダラダラとテレビを見てた
綺麗な女優やモデルをぼーっと眺めるように

そうやって前よりずっと楽で居心地のいい生活になったのに
胸騒ぎがするような
胸がチクチクするような
嫌な感じ



「...AAです。宜しくお願いします」



前と違う髪型
新しい服装
靴に鞄に全部新しい私

でも中身が変わったわけじゃない

注がれる視線達を見つめ返さずに、何で一人暮らしでJKなんてしてるんだろうって

この数日で料理もいろいろ教わったのに何故かやる気が起きなくて、結局買い溜めしておいてくれてた冷凍食品をチンしたり
作ってくれた残り物をチンしたり

"もっとちゃんと食べろ"とは言われたけど、年頃の女の子に言う事じゃないと言い返した
自分が年頃の女の子だなんて馬鹿馬鹿しいとすぐに後悔しながら



蘭「ねぇ、安室さんの親戚の子だよね？私は毛利蘭、宜しくね！」

「あ、うん...宜しく」



全く親戚じゃない
顔とか似てなさ過ぎだし、とは思っても血縁関係が無い親戚もいるんだった

そう言えば毛利って...
確か"安室透"が弟子入りしてるって人もそんな苗字だったっけ...？



園「鈴木園子よ！それにしても安室さん、本当に制服は趣味の為じゃなかったのね...」

「...制服...もしかして貸してくれた子？」

園「私じゃなくて蘭がね」

蘭「ごめんね、冬服しかなくて」

「い、いや...大丈夫、ありがと」



...ぎこちない
同年代の子と話すなんて久々だし、もう汚れ切った後だし

何であの金髪は、自分を保護者に仕立ててまでこんな事



園「いつ引っ越して来たの？」

「あ...1週間くらい前、かな」

園「じゃあこの辺は全然知らないでしょ！安室さんのよしみもあるし、特別に私達が案内してあげる！どう？」

「う、うん」



それ以外にどう返事すればいいのか

こういう時って、金髪に連絡するべきなの？
友達と遊んでくるって

...まだ意味も分からずあのおばさん臭い匂いを覚えてる心で

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