共犯者に恋をしてはいけません【安室透/降谷零】

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降「まず、お前の予想通りあのメガネのおじさんは俺と同じ警察官だ。名前は風見裕也、覚えなくてもいい」



との言葉に、出されたオレンジジュースに咽せそうになりながら



「っ、い、いいんだ」

降「大事な事じゃないからな。だが俺の名前は覚えてくれよ？」

「...安室透ね」

降「いい記憶力と判断だ」

「...いちいち褒めなくていいから」

降「褒められたら素直に喜べと言ったぞ」



本当この人、リズム感が掴めない
そんな意を込めて深くついた溜め息

でも、もうそうやって深く絶望していなかったのは金髪のそんな雰囲気のおかげだったと思う
...わざとだったのかな
私が明るくなれるように



降「重要なのはここからだ。俺やあのおじさんは普通の警察官とは少し違う。強盗犯や殺人犯に手錠をかける事はほとんど無い」

「...じゃあ何やってんの？」

降「公安警察と言ってな、...詳しくは自分で調べてみるといい」



わざわざポケットから取り出したペンで何か書き始めたと思ったら、その紙をちぎって差し出される
そこには意外と綺麗な字で"公安警察"と四文字



降「"安室透"は、米花にある喫茶店でアルバイトしながら、毛利小五郎に弟子入りしている探偵だ」

「ちょっと、ツッコむとこ多過ぎて意味分かんないんだけど」

降「警察じゃない事だけ覚えていてれば充分だ。あとはどうにでもなる」

「...あっそう」



紙切れを指先で弄って、オレンジジュースを持ち上げてみたり



降「それと、来週から学校へ通ってもらう」

「っ、は！？学校！？」

降「帝丹高校だ、転入の手続きは取ってある」

「ちょっ、待ってよ！中卒なのに高校！？しかも17なのに高1に混ざれって言うの！？」

降「義務教育ではないと言え今後の人生に高校卒業の資格くらいは必要だ。学年は2年に入れるよう話をつけた」

「...そんなのついて行けるわけないじゃん！高1の内容全く分かんないのに！」

降「中学の頃の成績は調べさせてもらった。かなり良かったじゃないか？あの家庭環境の中、特別塾にも行かずにあれだけ出来たのなら問題は無い」

「...調べたって...あんたさ...」



ゲームも無いし遊びに行けなかったから、勉強しかする事なくて

そんな時に玄関の音と共に顔を出したのはメガネ
抱えてるのは大きな段ボール



降「大丈夫だ、高校の内容くらいいくらでも教えてやる。塾に行きたいのならそれでもいい。金の事は気にせずに言って

風「っ、降谷さん！どれだけ干渉するおつもりですか！」

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