・ ページ4
「んなの、ローブと制服見たらわかるだろーが。つーかここハッフルパフのテーブルだし」
「あ…そっかㅋㅋ」
「パボㅋㅋ」
「もー！パボって言わないで！ㅋㅋ」
(※注 5年生：実年齢15〜16歳、6年生：16〜17歳)
ホシに指摘されたミンギュが顔を赤くしてる間に、ミンギュの目の前のステーキ皿が空になった。
と思ったらすぐにポンッと音を立てて空の皿に肉汁が滴るステーキが現れる。どの生徒にも手が回るようにというダンブルドア先生の配慮なのだろうか。これだと、食いっぱぐれることはなさそうだ。
何より、同い年の子と早速仲良くなれそうで、幸先がいいなとAは嬉しくなった。
『うん、日本の高校に通ってたよ。めちゃくちゃ普通の』
「へー、面白いね。それまでずっと魔法なしで過ごしてたんだ？どうして急にホグワーツへ？？」
『あ〜、それは…』
「ん？なになに？」
ミンギュを筆頭に興味津々な3人の視線がAに集まったとき、キャーッと黄色い歓声が広間の出入口のほうから上がった。下座にいたA達は、出入口に近かったためにそれがよく見えた。振り返ると、大扉を開け、今しがた入って来たらしい一人の人物に女の子が群がっている。
あっという間に囲まれてしまい全貌がよくわからないものの、女の子達より頭が一つ二つ飛び出ている背丈のおかげで、男性だということだけはわかった。
なんだろう、こんなに遅れてやって来るなんて…
先生だろうか？
少し腰を浮かしたAを、ミンギュが「ああ、」と何でもない様子で言った。
「ウォヌヒョンだよ、あれ」
『ウォヌヒョン…？』
おうむ返しに呟いたAに、今度はホシがつまんなそうに答える。
「レイブンクローの優等生で…あいつ、やたらとモテるんだよ、女子に」
『ふーん…？』
前へ後ろへ、押されるように人垣が動いて、やっとその意味がわかった。
ホシの言う通り、アイドル並みにキャアキャア言われながら囲まれている彼は、青地にブロンズの鷲が描かれた紋章のローブと制服を纏い、長身の足長で、遠目から見てもスタイルが良い。
黒髪はさらさらのストレート、切れ長の目、すっきりした鼻筋で、銀縁の細い眼鏡がいかにも優等生ぽかった。
なるほどモテそうな雰囲気を漂わせている…とAが唸ったそのとき、
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 456人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
七瀬(プロフ) - あわさん» うわ〜ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです〜！！また遊びに来てくださいね。 (11月23日 13時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 私が求めてたのはこれだったんだ (11月11日 23時) (レス) @page7 id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 翡翠さん» 良い意味に解釈していいのかわからないものの…見つけてくださってありがとうございます！ (11月11日 22時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - とんでもねえ作品見つけた (11月6日 0時) (レス) @page5 id: ffb83b80cb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：七瀬 | 作成日時：2023年11月5日 21時
