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「嘘だよ、話し掛けるキッカケ作ってくれてサンキューな」
「もぉ〜、怒られたかと思った。ったく、怖いんだから…」
「ヤハー！ごめんって！あ、俺はクォン・スニョン。みんなからはホシって呼ばれてる。よろしくな！」
『よ、よろしく…？』
コワモテはどこへやら、差し出された手をおずおずと握り返すと、スニョン…ホシは嬉しそうにパァッと破顔した。この人も一見怖そうな見た目と違って、随分と人懐こそうだなとAは思った。
そうこうしてるうちに、新入生全員の組み分けが終わったらしい。全校生徒が集う大広間はざわめきに包まれていて、一体何百人いるんだろう…とAは辺りを見回した。
まるで教会の大聖堂のような大広間には長い長いテーブルが4つ並び、Aがいるハッフルパフ、グリフィンドール、レイブンクロー、スリザリンと寮別に分けられた生徒達が所狭しと肩を並べている。その頭上ではふくろうとコウモリが飛び交い、火をともした蠟燭やランプまでもが宙に浮き辺りを照らしていて、その数たるや、大勢の生徒達と変わらないほどでとても騒がしい。
今まで日本で平凡に生きて来たAにとって、見る物すべてが新鮮だった。視界に入る情報が多すぎる。
テーブルに並べられた空の銀皿、カトラリー、グラスは陽気にカチャカチャと踊っているし、そこら中で誰かのペット──ヒキガエルやネズミ──がちょろちょろ走り回っている。生徒達は皆それぞれ寮別の紋章が付いたローブと制服を着て、誰の顔を見ても期待溢れる表情をしているように見える。
Aは、母親がこのホグワーツ魔法魔術学校出身だった。母から聞いていた魔法のあれこれや授業の大変さなんかを思い出して、じわじわと気持ちが高まって来るのを感じた。
私も今日からホグワーツの一生徒なんだ────
ダンブルドア先生の挨拶と教師陣の紹介が済むと、ダンブルドア先生の合図で一斉に豪華絢爛な料理が目の前に現れた。まさに一瞬、目のくらむような魔法だ。
『わぁ…！』
先程までがらんどうだったテーブルの上に、ボリュームたっぷりのフィレ肉ステーキにポテト、キッシュパイ、見目鮮やかな野菜と海鮮が乗ったサラダ、具だくさんのビーフシチューに、焼き立てふわふわのパンが並んだ。香ばしい匂いが食欲をそそる。
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七瀬(プロフ) - あわさん» うわ〜ありがとうございます！めちゃくちゃ嬉しいです〜！！また遊びに来てくださいね。 (11月23日 13時) (
レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
あわ(プロフ) - 私が求めてたのはこれだったんだ (11月11日 23時) (レス) @page7 id: a26e70e8e6 (このIDを非表示/違反報告)
七瀬(プロフ) - 翡翠さん» 良い意味に解釈していいのかわからないものの…見つけてくださってありがとうございます！ (11月11日 22時) (レス) id: b3d00b40ee (このIDを非表示/違反報告)
翡翠(プロフ) - とんでもねえ作品見つけた (11月6日 0時) (レス) @page5 id: ffb83b80cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬 | 作成日時：2023年11月5日 21時
