SEVENTEENの問題児3 (ページ6)

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『オッパ～～～～、周りに見られてます』

JS「気にしない、気にしない＾＾」

『あ～～もう･････』

ポカポカ肩を叩いて来るから笑ってその手を取る。指を絡めて歩き出すと、なにかぶつぶつ言いながらも着いて来てくれるからどうしたって顔がニヤけてしまう。

だって、こんな昼間から二人でゆっくり歩くなんて滅多にないし、どうしたってAが可愛い。
なんかちょっとデートみたいだし。

･･･････いや、妹相手にデートもなにもないんだけど。

それから突き当りの浅草寺でお参りをして、おみくじを引いてみた。
たまたま韓国語が出来るイルボンCARATがそこにいて、僕達に声を掛けて来てお作法を教えてくれる。

CARAT達は当初「ヤバい、マジでヤバい」「目を見れない」「二人ともめちゃ綺麗なんだけど」とかなんとか、赤面して小声で騒いでたのに、Aが引いたそれを覗き込んで固まってしまった。

『ん？私のおみくじ、どうですか？いい？悪い？』

CARAT「あ･･････Aちゃん、これは、」

女子大生風の二人組は、困ったように顔を見合わせて、

CARAT「"凶”、ですね、」

『･････と言うと、』

CARAT「悪いほうの結果です」

『がーーーん』

あからさまに落ち込むA。
ちなみに僕が引いたおみくじも同じく”凶"だ。
まぁでも僕はこういうの信じないからな･････。

JS「大丈夫だよA、そんなに気を落とさないで」

CARAT「Aちゃん、うん、そう、ジョシュアくんの言う通り大丈夫！ここのおみくじ凶ばっかり出る事で有名だから！それより書いてある内容のほうが重要だよ！！」

なんて言ってくれてる。
でも駄目だこの子全然聞いてない。フリーズしたまま戻ってこないぞ。
顔も死んでるし。

･･･････おみくじ一つでどんだけ純粋なんだ。

そうっと手元のおみくじをCARATと一緒に覗き込むと、彼女達はAのそれを読み上げてくれた。

健康：問題なし。食べ過ぎに注意
仕事：徐々に上向き。順風満帆
恋愛：身近な異性と波乱の予感あり

うーーーーん、いいような、悪いような･････。(←正直者)

CARAT「Aちゃん～～！しっかり！････わーん、オットケー！(どうしよう)」(焦

JS「A、ほら、CARATちゃん達困ってるから。もう目を覚ましな」

背中に手を回してトンと軽く小突けば、ハッと我に返った風のA。
ようやく瞳に光が戻って来たのを確認するように、身を屈めて覗き込む。