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なんだか寝苦しさを感じて、ふっと目が覚めた。
回らない頭のままのっそり起き上がると、見慣れない白い壁、白いシーツのベッド。
そうだ、ここはホテルの客室で･･････昨日来たんだっけとゆっくり思い出す。
ベッドから出て、備え付けの冷蔵庫からペットボトルの水を取り出し喉を鳴らして飲む。
部屋のクーラーは止まっていて、枕元にあった眼鏡を掛けてからリモコンを探してスイッチを入れた。途端にウィーンと稼働音がして心地よい冷風が流れて来る。
俺はクーラーの風が苦手だから寝る時ほとんど付けないけど、わずかに汗ばんでいたから今は気持ちがいい。
そのままベッドに腰を掛けてしばらくぼーっとする。
室内にある二つのうち、一つは俺が寝てたベッド。
もう一つは誰かが寝てたっぽいけど、誰もいないもぬけの殻。
ジュナ･････？
トイレにでも行ったのかな、なんて思っていると。
カタンと音がして窓の外を見やれば、バルコニーに人影。
それがAだったから驚いた。
カラカラと大きなホテルの窓を開けて自分も外に出る。
WN「なんでAがここに居んの････？」
海外のリゾートホテルによくあるバルコニーは例に洩れず広くて、目の前は一面の海。
まだ辺りは真っ暗だ。
AはTシャツにショートパンツ姿で、バルコニーの柵に肘をつきながら星空でも眺めていたのか、振り向くなり笑った。
『寝癖やばㅋㅋ』
WN「･･･････」
言われて自分の後頭部に手をやると、なんだかぴょんぴょん毛先があちこちに跳ねてる･････かもしれない。
まぁ今は･････寝癖の事はいいだろ。
ぽりぽりと自分の首筋をなんとなく掻く。
WN「････ジュナは？」
『え、ジュナ？』
WN「姿が見えないけど」
『ああ、』
Aは笑って、俺が寝落ちした事、そのままAとディノの部屋で眠ってしまった事を教えてくれた。
言われてみれば昨日風呂上がりに着たTシャツとハーフパンツ姿な俺。
WN「え、じゃあディノは････」
『「やっぱり僕はジュニヒョンの部屋行きますね〜」って行っちゃったよ。ウォヌと入れ替わりで』
WN「ヤー。それは････申し訳ない････」
『あはは、大丈夫だと思うよ。ディノ笑ってたし』
WN「あ、そうなの？」
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作者名：七瀬 | 作成日時：2022年9月11日 15時
