我慢しないで 2019(ALL) ページ41
<A side>
次のカムバに向けて新曲のMV撮り。
個人撮影を終えて帰宅した辺りからなんだか身体が重い。おなか痛い。
『うぅ・・・・・』
とりあえず共同スペースのリビングのソファで横になったけど、ますます動けなくなってきた。
これは月1のアレが来ましたね・・・・。
JS「あれ、Aいたの」
うっすら目を開けると、キッチンでコーヒーメーカーを操作してるシュアオッパの声。
同じく退勤して来たんだろう、爽やかな笑顔。
JS「Aも飲む?」
『いらない・・・・』
力なくそう答えたら、淹れたばかりのコーヒーカップをテーブルに置いて、私の目の前にしゃがみ込むオッパ。
心配そうに揺れる瞳と目が合う。
JS「・・・・具合悪い?」
『うん、』
JS「どこが痛い?吐き気は?」
『おなか・・・・でもだいじょうぶ、』
オッパの手がそっとおでこに触れる。
JS「熱はないね」
おでこ全体を覆うオッパの手のひら。
そのまま優しく頭を撫でてくれるのが気持ち良くて、また目をつむる。
これだけずっと一緒に生活していても、生理ですとはなんとなく言いにくくてそのまま黙っていると。
ややしばらくしてからまた問いかけられる。
JS「薬飲んだ?」
『さっき飲んだ・・・・から、もうちょっとしたら効いて来る。だから大丈夫』
JS「そっか」
なんかもう察してくれたっぽい?
ちょっとだけ目を細めて笑ったけど、
JS「ていうかなんでそんな薄着なの。風邪引くでしょ」
まったくもう、とかぶつぶつ言いながら、クーラーのリモコンをピッピッと押して温度を上げてる。
だって、さっきまで暑かったから、上はタンクトップしか着てなかったよオッパ・・・・・
JS「とりあえずこれ着てな。今なにか掛けるもの持ってくる」
そう言って、Tシャツの上に羽織ってた半袖シャツを脱いで、身体に掛けてくれた。
やぁ、ジェントルマン過ぎる・・・・。
掛けてくれたシャツからオッパの香水の匂いがふんわり香って、キュンとする。
オッパの姿が見えなくなって、また静かになったリビング。
脚を曲げて猫みたいに丸くなり、ソファで横になったまま、薬が効いて来るのを待つ。
いつもはこんなに酷くないんだけど、たまに来る重い生理痛・・・・
やだな。
オッパ達に迷惑掛けたくないな。
シャツをちょこっとだけ握り締めて、おなかの上に掛けたまま、またウトウト。
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七瀬(プロフ) - 優さん» ご指摘ありがとうございます!初心者なもので気づきませんでした・・・・直しました。 (2022年7月3日 20時) (レス) id: 37daf36b77 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品はオリ/ジナル作品になっているようですので、オリジナ/ルのタグを外していただくようお願いします。 (2022年7月3日 15時) (レス) @page2 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:七瀬 | 作成日時:2022年7月3日 14時