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『おっぱ･････、辛いですか？』
労わるような声がして、うっすら目を開けると、後部座席に乗り込んできたA。
JH「なん、････で････」
向かう先は同じ宿舎でも、今日はひとりで帰りたいんだけど。
そんな俺の気持ちとは裏腹に、Aがやけにきっぱりした顔をしてマネヒョンに車を出すよう伝えているのをその横で聞く。
一緒に帰るつもり？
いやいや、気持ちはありがたいけどさ。
JH「ちょ････車降りて、」
『だめです』
JH「････は、」
『オッパ、独りで頑張ろうとするからダメですよ。倒れちゃったらどうするんですか』
JH「････そんな事にはならないよ」
気力を振り絞れば、まだ歩けるし････
･････多分。
『････うそだ。凄い熱いもん。もうだいぶしんどいんじゃないですか？ いいから、このまま帰りましょう』
Aが俺の左手をきゅっと握って、もう全部わかってますみたいな顔をする。
あーもう･･････。
言い争う気力もなくてそのままAと同車で宿舎に帰り、着いたマンションの玄関先で目の前が完全にブラックアウトした。
そこからは正直よく覚えていない。
次に目が覚めた時は、見慣れた自分の部屋の天井で。
俺の片手を握ったまま、ベッドサイドでうつ伏せになって寝てるAの頭の登頂部が視界に入って、あー結局倒れたのかとぼんやり思う。
壁の時計はもう4時を過ぎていて、情けないなーってのと、ずっと付き添ってくれてたのかってのと。
なんとも言えない気持ちで横になったままAを見つめていると、
『おっぱ････？』
JH「･････ん、」
顔を上げたAが、ぽやぽやした顔でふわっと笑う。
『気分はどうですか。なんか食べますか？』
JH「････いや、いらない。あーでも、水飲みたい」
『持ってきますね』
JH「ん、」
そう言ったものの。
『････オッパ、手、離してくれないと、水取って来れないですよ』
JH「知ってる」
逆に俺がぎゅっと手を握りしめるもんだから、Aが眉をひそめるのが可愛くて、もっと困らせたくなる。
JH「やっぱりここにいて」
『甘えん坊ですか』
JH「うん」
『いいですけど････』
水分摂って薬飲まないと。なんて真面目な事を言うウリエギ。
わかってるよ。
でもこうしていたいじゃん。
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七瀬(プロフ) - 優さん» ご指摘ありがとうございます！初心者なもので気づきませんでした････直しました。 (2022年7月3日 20時) (
レス) id: 37daf36b77 (このIDを非表示/違反報告)
優(プロフ) - 失礼します。この作品はオリ/ジナル作品になっているようですので、オリジナ/ルのタグを外していただくようお願いします。 (2022年7月3日 15時) (レス) @page2 id: 09c503bb24 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七瀬 | 作成日時：2022年7月3日 14時
