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221話 ページ21

トド松sind

終点の田舎町は、空気が美味しい。

「「スーハースーハー。ん〜!気持ち〜!」」

だから、さっきから吸っては吐いてを繰り返し。

駅から出たら…。

畑や田んぼ、平屋が少々あるだけだった。

「なんか、田舎のばあちゃん家を思い出すな。トド松」

確かに。田舎のばあちゃん家みたいだ。

「うん。」

カラ松に相槌を返し、何処か家を貸して貰えないかと探し歩く。

「おや、君たちココらでは見かけない顔ねぇ。都会の匂いがするよ。」

どういう匂いだ!と思ったけど、親切なおばあちゃんだ。

「あの…ボクたち、家族に出ていけと言われて、少しのお金を持たされて追い出されたんですよ。」

ボクは咄嗟に嘘を着いた。

「まぁ…可哀想に。家にいらっしゃい」

おばあちゃんがボクらから視線を無くし、前を向いたのを合図に、ボクはカラ松の方を向いて、ニッと笑ってVサインをした。

「…。」

カラ松は何も言わず、笑って小さく拍手してくれた。

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作者名:星野夜空&紅夜の黒猫 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/  
作成日時:2019年12月28日 11時

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