8話 ページ9
最初に敦くんが私の存在に気付いた。そして慌てた顔で、
「危ないよ!早く逃げて!」
と叫ぶ。それで銃を持っている金髪の人も私の存在に気付いた。
オレンジ色の髪の大学生っぽい人は怪我をしたナオミさんを見て色々大変そうで、存在には気づいているだろうけれど反応を示さない。
私はマントから果物ナイフを取り出す。
なんでか知らないけどたくさんあったから貰ってきたんだよね。
「私が時間稼ぎをするからその間に皆さん逃げてくださいね!」
私はそう言うと同時に銃をもった金髪の女の人に向かって突撃した。
女の人は最初私の容姿のせいかわたわたしていたけれど、すぐに銃を撃ってきた。勿論、私に向けて。
ただ…。
何か弾の動きがとても読みやすい。何か私を追いかける感じ?私が動くのをあとから追いかける感じっていうか…。弾と追いかけっこしている感じ、だろうか。
まぁらくらくとは幼女の体なのでいかないが、そこそこ苦労せず避けられた。
そして私は、女の人に接近し首を狙ってナイフを振るう。だが、幼女パワーは貧弱なので、その攻撃は首に浅い傷をつけるだけだった。
いや、そこに全体重をかけて思いっきり斬りつけたら仕留められた、かもしれないけどそんなことしたくないし。
取り敢えず私は一旦後退した。
女の人は唖然としていた。まぁ幼女に銃弾全部避けられて挙げ句の果には首に傷をつけられたらそうなると思う。私でもそうなる。
でも私はただの幼女では無い。
天才幼女だから( ・´ー・`)どや
と、心の中で言っていたら、突然雪が降ってきた。しかも、背後から凄い殺気を感じる。
びっくりして後ろを見ると怖い顔をしたオレンジ色の髪の大学生っぽい人が。
「チンピラ如きが…。よくもナオミを傷つけたね!敦くん、あとそこの女の子。奥に下がってて。こいつは僕が──殺す!」
─異能力・『細雪』
いのうりょく?
初めて聞く単語に首を傾げながら取り敢えず言われた通り敦くんの方へ走っていった。
174人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時