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37話 ページ38

「敦君にAちゃん…この探偵社にいる間は、怪我だけは絶対にしちゃだめだよ?」

震えた声でそう言う谷崎さん。
もし仮に私の考えがあってたとしたら谷崎さんの震え方も納得がいく。
まぁ、私は事務員だし大丈夫だと信じたい…。

「まずいと思ったらすぐ逃げる、危機察知能力を日頃から養っておくこと、だね。」
乱歩さんがそう言った。そして時計を見ながら、

「例えば今から十秒後。」

乱歩さんがその言葉を発してからそう時間が経たないうちに、探偵社の扉からあくびをしながら与謝野女医が入ってきた。

「「おはようございます、与謝野女医。」」

「ふゎ〜、敦にAかい。どっか怪我して無い?」

「してませんよ。」

「大丈夫ですけど…。」
敦くんと私がそう答えると、
「チッ。」
舌打ちした。

えぇ…。何その反応…。怪我してほしいって事?
えぇ…。


「誰かに買い物付き合ってもらおうと思ったけど…アンタ達しかいないみたいだねぇ。」

与謝野女医が周りを見ながら言う。いや待って、国木田さん達がいたと思うけど。そう思って後ろを向くけど、誰もいない。

(危機察知能力って…コレのこと?)

(´Д`)ハァ…
─────────────────────
只今与謝野女医と敦くんと一緒にショッピングをしています!私は楽しいよ?与謝野女医に、青い花の形をしたピンを買ってもらったし!今着けてるし!

ただ、敦くんが本当の荷物持ちと化しているのは少々気の毒だなぁ。

私は幼児なので、手伝いたくても重いから持てない。精々持てて小さな箱を一個か二個だ。

「敦くん、手伝えなくてごめんね?」

「いや、Aちゃんの気持ちだけで嬉しいよっ…。

よ、与謝野女医、まだ買うんですかぁー。」

気持ちだけで嬉しいって言った後に思いっきり弱音を吐かれるとねぇ…。

「落とすんじゃないよ?」

そう言いながら先を歩く与謝野女医。なるほどね、危機察知能力。
与謝野女医の買い物に付いていくと、敦くんのようになる訳か。

確かにこれは辛そうだ。

なんて考えていると、敦くんが人にぶつかった。
ぶつかった人は、こう言った。

「どういうつもりだ小僧!欧州デザインの特別誂えだぞ。」

「す、すいません。」

あぁ、面倒臭そう。けど、敦くんがかわいそうだし、ここは私が一歩前に出てみようか、と思っていたら与謝野女医がやって来た。

「申し訳ありません。お怪我は?」

そう言ってぶつかった人の服を払おうとすると、その人に手を叩かれた。

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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時

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