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22話 ページ23

太宰さんは、女性の遺体の前で言った。

「なんとかくの如き華麗なご婦人が若き命を散らすとは!悲嘆で胸が破れそうだよ!

どうせなら私と心中してくれれば良かったのに。」

…うわぁ、やばい人だ。
いや、ほんとに今更だけど。

「なんだあいつ。」

「あれは太宰。僕と同じ職場で働いてて、まぁ、ああ言うやつだ。」

いかにも探偵、という格好の人にああいうやつとか言われちゃってますよ。
って、『僕と同じ職場』?て言うことは武装探偵社所属って事だろうか。私はその人の近くに近寄って話しかけてみた。

「武装探偵社の探偵さんですか?」

「あぁ、そうだよ!僕は武装探偵社に所属する日本一、いや世界一の名探偵さ。名前は江戸川乱歩!君、誇っていいよ。そのうち世界に知れ渡るであろう名前を今知ることができ、しかも本人に実際に会えたのだから!」

一息にそんな事を言われた。ちょっとばかし驚いた。太宰さん見た後だからそんなにだけど。

「ところで君は誰だい?」

「家出幼女です。」

「そう。」

そこでその人との会話は終わった。

どうやら犯人探しは難航しているらしく、まだ何も手がかりが掴めていないようだ。江戸川さんは一瞬で分かるらしいけど、警察側が依頼してこないから動けないとの事。

警察側は、「俺の部下が殺された。素人出の私立探偵には任せられん!」とか言ってるらしい。

江戸川さんの実力は知らないけどわざわざ「素人出の私立探偵」なんて腹立つ言い方しなきゃいいのに…。

俺の部下の方がゆーのーだー!ってさ。

江戸川さんは近くにいた警官の一人に話しかけた。

「君、名前は?」

「じ、自分は杉本巡査であります!」

江戸川さんは杉本巡査にこの事件の謎を六十秒で解けと言った。
杉本巡査はあたふたしていたが、やがて言った。


「そ、そうだ!山際先輩は政治家の汚職疑惑、それにマフィアの活動を追っていました。」


マフィア?物騒だ。そんなのがいる街だから昼間から機関銃とか異能とか使ってどんぱちしているのか。
あと、そういう手に負えない案件を受けるために武装探偵社が存在しているのかもしれないな。

もしかしたら、あの芥川っていう人、マフィアだったりして。というか、高確率でそうだろうな。
あの金髪の女の人、芥川さんの後輩とか言ってたし。

組織でそういう物騒なことするのなんて、マフィアとかそういう類の奴らだけだろうし。

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椿(プロフ) - 敦くんの茶漬け食いたい(( (2019年2月20日 18時) (レス) id: e36d1c7298 (このIDを非表示/違反報告)
小山田リリ - ましゅ麻呂さん本当に尊敬します!!私も頑張ろ)) (2019年2月19日 20時) (レス) id: 196d5d8b2f (このIDを非表示/違反報告)
茨姫 - とても良かったです!私も頑張ってみようと思ってみました! (2019年1月26日 22時) (レス) id: 6a42e59c6b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ましゅ麻呂(とよ) | 作成日時:2019年1月26日 20時

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