カーネーション 2【爆豪勝己】 (ページ3)

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障害物競走ページ3

プレゼントマイクの実況も最早集中しているA達には届かない。
ロボの頭上へと移動したAだが、後ろから猛追が来る。

「俺の前を行くんじゃねーぞ！！テレポート女！！！」

派手な爆発音の持ち主は爆豪で先を行くAへ叫ぶ。

「名前を呼んでくれたら考えてあげるよー！」

中々名前を呼んでくれない爆豪にAは挑発する。Aだってヒーローを目指すもの、負けていられないのだ。

『落ちればアウト！！第二関門ザ・フォール！！！』

ロボを抜け、辿り着いた新たなる試練。所々点々としてる足場に繋がる綱。それを行かなければ第二関門は突破できない。

「よゆー！！！」

Aは綱など関係なく空中を移動して行く。移動、移動、移動。誰もAを止められない。

『A組瞬矢ー！！！轟を抜かしたー！！！やるぅうー！！！』

行くてを遮るものが無い場所ではAの右に出るものは居ない。Aは轟を簡単に抜かした。
そんなAに会場もざわめいた。
あっという間に最終関門へと辿り着く。

『最終関門一面地雷原だー！！！』

最終関門も空中を移動出来るAにとってはなんて事は無い。もうこのまま一位通過確定かな、そんな余裕をかましていたら後ろから迫り来るたくさんの音。

「行かせねえ。」

一旦着地していたAの足を凍らせようとした轟。いち早くそれに気付いたAは上へと移動する。

「っ！！！…最も気を付けるべきなのは障害物なんかじゃ無いって事だね。」

誰もが一位になるべくお互いを邪魔し合い進む。現在トップを行くAにもそれは例外無く押し寄せる。Aの行く先々で氷が出現し、思うように進めない。
一度轟によって凍らせられた事があるAは慎重になる。氷に手間取って大回りになってしまっていると次は爆発音と共に熱風が来た。

「どけぇー！！！！！」

爆豪の爆発により辺りに煙が起きる。どうやら爆豪は前に向かって爆破をしたらしく、おまけに器用にも地面に埋まっている地雷に当たらないように爆破をした為視界が悪くなる。

「視界が…！」

前が全く見えない事には無闇に移動出来ないA。その間に追いつかれる。

『喜べマスメディアー！！！お前ら好みの展開だああ！！』