カーネーション【爆豪勝己】 (ページ37)

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戦う姿ページ37

一方の爆豪は切島と建物の中で戦闘をしていた。

「これで全部か。弱ぇな。」

堂々と乗り込んで来たヴィランのくせに対した力を持ってないヴィラン共に少なからず幻滅した爆豪。いい準備運動になった程度だ。

「早く皆を助けに行こうぜ！攻撃手段少ねぇ奴等が心配だ！」

切島は離れてしまった皆を心配した。
だが爆豪は皆の心配よりも黒いモヤのヴィランを倒しに行くと言い出す。

「あいつは敵の出入口だ。いざって時逃げ出せねぇよう元を閉めとくんだよ！」

そして話している途中に背後から不意打ちを狙ってきたヴィランに爆破を喰らわせた爆豪。
黒いモヤへの攻撃は先を見据えた作戦だったのだ。切島は感心した。

「俺らに充てられたのがこんな三下なら大概大丈夫だろ。」

皆を心配している切島に対し、そう説得する爆豪。この程度の奴等なら俺達A組は負けない、そう遠回しにに言った爆豪に切島は少なからず感動した。

そうと決まった2人は黒いモヤのヴィランを探す為に走り出した。

ーーー

「あれは…！」

少し離れた所、爆豪が何かを見付けて立ち止まる2人の。その先はビルの屋上。
ビルの屋上に見えるのは瞬矢A。
屋上でヴィランに囲まれているAはこちらに背を向けている状態でヴィランと対峙していた。

さすがに1人で分が悪い、とAの方へと走り出す爆豪と切島。
だがAはいきなり消え、そしていきなり倒壊したビルの柱がヴィランの1人に直撃した。

何が起きたのか、と理解するよりも次の攻撃の方が早かった。
次から次へと柱や壁の一部、鉄などがヴィランへと直撃していく。
怯え始めるヴィランは1人、また1人と倒れて行き最後の1人も呆気なく倒れて行った。

「へぇ。」

爆豪は不敵にニヤリと笑った。