カーネーション【爆豪勝己】 (ページ12)

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女子会ページ12

ヒーロー科とあっても所詮は高校生。
2日目の午前中は必修科目の英語等を受ける。

ーそして、お昼休み。

「Aさん、お昼一緒に食べませんか？」

Aは授業の片付けをしていたら、八百万から話しかけられた。

「うん！食べよー！」

さっそく仲良くなった八百万と共に食堂へと向かう。
ここではクックヒーローでもあるランチラッシュの料理を安価で食べれるとあって食堂は大盛況だ。
既に沢山の人で溢れていたので空いてる席はないかとAと八百万は辺りを見渡す。

「おーい、そこのお2人さーん！」

なかなか席を見つけられずにいると、同じAクラスの女の子達に声をかけられた。

「ここ空いてるから一緒に食べましょう。」

ありがとう、とお礼を言って座らせてもらう。
せっかくAクラスの女子がみんな集まったと言う事で自己紹介が始まった。

芦戸三奈、麗日お茶子、蛙吹梅雨、葉隠透、耳郎響香、八百万百、そして瞬矢A。

一人一人特徴があり個性豊かだ。それぞれの個性を伝え合ったりして楽しい女子会が始まった。

「えーAちゃん、お昼ご飯それだけで足りるんー？」

そうA問いかけてきたのは麗日お茶子。麗日が不思議に思うのも無理はない。
Aの目の前にあるのはランチラッシュの本日のデザートである苺のパフェだけ。

「足りる足りる！私甘いもの大好きなんだ！ご飯より好きなものを食べていたい！！」

「あらAさん。ちゃんとお食事も取らないと体力が持ちませんよわよ？」

「そうなんだけどねー、誘惑に負けてしまいますのよ～ヤオモモ。」

八百万と話していると口調がうつってしまうA。

「「「ヤオモモ！？」」」

Aが言った八百万の呼び方に反応する皆。

「そー。やおよろずももだと長いでしょ？だからヤオモモ！可愛いでしょ？」

八百万さん、とかだと硬くなってしまうので皆も同じようにヤオモモ、と呼ぶ事になった。
当の八百万も照れながらも嬉しそうにしてくれていてAも命名したかいがあった。
成績優秀、見た目が真面目そうに加え、口調もお嬢様なので近寄りがたい印象を持つ八百万だが、中身とのギャップが素晴らしいと思うA。
みんな初対面と思わないくらい会話が盛り上がった。

そして楽しいお昼休みもあっという間に終わり、A達は教室へと戻った。