3話 ページ4
時間になり､ スタメンの皆は自分のポジションの位置につく｡
Aの本来のポジションはFWだが､ 今回はMFだ｡
「絶対アジア予選を突破するぞ!!」
「相変わらず熱いな」
意気込む明日人に､ 相変わらずだと小さく笑ってみせた灰崎｡
そして更に円堂も言葉を掛けて､ 皆も意気込みを入れた｡
「皆ーｯ!相手は世界だ!世界を相手に､ サッカーやろうぜ!!」
「「「おお─ｯ!!」」」
試合開始のホイッスルが鳴り､ 日本対韓国の試合が今始まった｡
「──…残念だけどこの試合､ 日本は負ける｡」
「何か言ったか?」
「いいえ､ 日本が何処まで行けるか､ 楽しみですね!」
同じ日本代表になった一星充が"日本は負ける"という言葉を呟いたことは､ 誰も知らない｡
.
最初にボールを持ち込んだのは韓国のストライカーであるペク｡
そのまま日本代表の陣内へと入り込もうとするが､ すぐに明日人にボールを奪われて前線にいる豪炎寺とパスが繋がる｡
そして更に灰崎へとパスを繋げて､ 更に敵陣内へと切り込んでいく｡
そこにパクとソンが灰崎からボールを奪おうとするが､ 灰崎は二人のDFを上手く躱して､ ゴールへ向かった｡
「へｯ､ バーカ!!」
灰崎はパクとソンを見て述べると､ キャプテンのソクが隙を突いてボールを奪ってしまう。
「何ｯ!?」
「(余所見なんてするからだ…)」
あっさりボールを奪われてしまう灰崎に､ Aは心の中で呆れた言葉を呟いた｡
ペクの前にDFの吹雪が立ちはだかる｡ 止めに入ろうとする吹雪を見て､ ペクはDFを突破しようとそのままドリブルで突っ込む｡
「ふんｯ…なら切り崩すまでだ!」
「アイスグランド…!」
吹雪はブロック技を出してペクからボールを奪い､ そのままボールをラインの外へと出した｡
韓国のスローインで試合が再開される｡
「(ほぼ互角か…調整など要らない､ レッドバイソンの力､ 見せてやるぜ)」
「ペク､ 攻めるぞ!」
「言われなくたって!」
「「「特攻 バッファロートレイン!!」」」
ペク､ ソク､ イの3人が必殺技を出してそのままDFへと突っ込んだ｡
だが氷浦はペクたちの必殺技を難なく躱すことが出来て､ 氷浦自身も「あれ…?」と不思議に思っていた｡
そしてペクにボールが渡り､ 円堂はシュートを受け止める体制になる｡
「さぁて､ このペク様を止められるかな!?」
ペクはボールを蹴り上げてシュート体制に入る｡
するとAはボールに向かって高く跳び上がった｡
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作者名：りはる x他1人 | 作成日時：2020年3月20日 16時
