認めたくない ページ7
...
「お、丁度いい所にAが来た」
「げ」
途端に顔をしかめた私を見て、女バレのセッターで現キャプテンの葵が高らかに笑う。
ただちょっと先生に用があっただけなのに。
そのままズルズルと首根っこ掴まれて、体育館へと引きずり込まれる。
「おーい、リベロの代わりAでいいかな？」
「出来んの？」
「こいつ中学までバレー部だったからね！」
ジャージ姿で葵を睨む私を、新しく入った一年生たちが興味津々で見つめてくる。
今日は二年たちが居残って部活に出れないらしく、三年のリベロの結奈は怪我で無理らしい。
てか、隣に男バレいるしやりにくいんだけど…
「いいじゃん。藤原にバレー上手いとこ見せつけなよ、及川にもさ」
「よっしゃ叩きのめす」
「お前リベロな」
そんなことは知らん。
ピーッと鳴った笛と共に、相手がサーブを真っ直ぐ私へと向けて打ってくる。
スス、と正面に素早く入り込み、衝撃を吸収するように腕に当てるとボールはパァンッとセッターの頭上へと綺麗に返った。
それを見て、久し振りに興奮しぶわっと全身に鳥肌が立つ。
「………あー、好きだわ」
レフトから来る攻撃に備え構えるとき、ふとそんな言葉がポロリと出た。
こちらも真っ直ぐ私に向かって打たれたスパイクを、前の感覚を思い出しながらレシーブする。
「ナイスレシーブ、」
「うひゃぁ......」
思わず変な声が口から漏れるが、それは仕方のないことだろう。
こんな高ぶった気持ちはいつぶりか。
「あいつ、バレー出来たんだ………」
ぽそっと聞こえた徹の声に、私の体はまた、ぶわっと燃えたように熱くなる。
ああ、嬉しい。
楽しい。
...
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逝き - 完結おめでとう御座います〜番外編も楽しみにします〜 (2019年5月7日 15時) (
レス) id: 26d0e9c3e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - めっちゃ面白い！浮気系好きなんですー！！頑張ってください！！ (2019年1月30日 18時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 宵伽さん» 返信が遅くなってすみません。実は私、こういう浮気みたいなものが書きたかったんです 笑。更新頑張ります!! (2019年1月27日 15時) (レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
宵伽(プロフ) - こういうお話大好きです!!夢主ちゃんがんばって!作者様も更新頑張って下さい! (2019年1月21日 18時) (レス) id: 43b2ca551b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2019年1月13日 22時
