認めたくな…くもない #栗原 ページ29
続き↓
ギャーギャーまたうるさい徹を抑え、
栗原くんを呼んだんだけど……うん、あの。
「俺に何の用ですか？」
一人称変わってね？
とは思いつつ、
それを表に出さずヘラリと笑う。
「んーっと、簡単に言えば藤原と付き合ってほしいんだよね」
「どうやって？」
「まずふじ「そんなの無理でしょ！及川さん以外にはね！」」
いきなり口を挟んできた徹は、
栗原くんを見下すようにふんぞりかえった。
……やばい殴りたい。
「及川センパイって、好きでもないのに藤原先輩と付き合ってたんですか？」
「お前には関係ないだろ」
何やらバチバチと火花を散らし始めた二人。
めんどくさーと思いつつ、
徹をひっぺがして栗原くんの正面に立つ。
「今ならフリーだからイケるでしょ。それとも徹より劣ってるって自覚あったり…？」
「そんなもん一ミクロンも無いです」
「ちょっと！？」
また叫び出した徹の口を手で塞ぎ、
栗原くんの背中を押してやる。
「好きな先輩、オトしてこい」
片方の口角を上げて意地悪く笑うと、
彼は諦めたように溜息を吐いた。
「……本当は大して好きじゃないって、知ってるくせに」
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「……ねぇ、何でアイツ向かわせたの？」
「藤原が徹と別れてからすぐに他の奴と付き合ったら、そりゃあ振るわなって思うでしょ」
徹の信頼が落ちたなら、
藤原の信頼も同時に落とせばいい。
で、藤原がストーカーに悩んでいたからとか
適当に理由をつければ完成。
「…本当のことは？」
「言ったらファンに私が殺される」
「あっ」
待って納得しないでよ。
彼女たちの中には、
観賞派じゃないガチ勢もいるんだから。
これもすぐにまた別れると思って、
まだ手を出してきていないだけ。
……いや、私の悪名が有名だからなのか？
「断られたらどうすんの？」
「うーん……でも割とキモいストーカーはいるし、アイツは顔" は "いいからOKするよ」
すると徹は、
「でも、Aは俺の顔目当てじゃないでしょ？」
ぐいっと顔を近づけて、
私の肩に手を置き顔を覗き込んできた。
「ねぇ？」
……不意打ちは心臓に悪すぎ。
耳が赤くなった気がして、
気付かれないように徹の顔を横に退ける。
「耳真っ赤〜」
「うるさい」
ああっ、本当にペースが乱される！！
終わり
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逝き - 完結おめでとう御座います〜番外編も楽しみにします〜 (2019年5月7日 15時) (
レス) id: 26d0e9c3e0 (このIDを非表示/違反報告)
みずたまみさき - めっちゃ面白い！浮気系好きなんですー！！頑張ってください！！ (2019年1月30日 18時) (レス) id: 88a569b2f9 (このIDを非表示/違反報告)
Runa - 宵伽さん» 返信が遅くなってすみません。実は私、こういう浮気みたいなものが書きたかったんです 笑。更新頑張ります!! (2019年1月27日 15時) (レス) id: 938638b464 (このIDを非表示/違反報告)
宵伽(プロフ) - こういうお話大好きです!!夢主ちゃんがんばって!作者様も更新頑張って下さい! (2019年1月21日 18時) (レス) id: 43b2ca551b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Runa | 作成日時：2019年1月13日 22時
