第5話 ページ6
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『戦闘スキルじゃそこらのヒーローと引かないよ』
『一発やってみる？』
キュ、と彼女は音を立てたかと思いきや、耳から血を結構な量、流した。
俺のサイドキックは心配そうに救急箱を取ってきたが、俺はそれを止める。
案の定彼女はニコニコしていて、痛みなど、とうの昔に忘れていそうだった。
「いい、またお前を傷つける」
『はは、やっぱり君はつまらないね』
「ダイナマイト、彼女は……」
顔色を伺うような、不安そうなサイドキック。
それを見た彼女は、サイドキックの頬に触れ、薄く美しく微笑んだ。
頬を朱に染めて、俺の事など見えていないようで。
『私がマークされてた奴だよ』
『人助けっていうか、個性を活かしたくて』
『流血してるなら止血出来るし』
『血が足りないなら供給できる』
今ここにいるサイドキックは女性だ。
女性ですら魅了する彼女は、もはや毒か何かなのだろうか？本当に、美しすぎる痛みだった。
『ま、私って人助けってしたい訳じゃないし』
『個性を活かせるならなんでもいい』
なんでもいい、確かに彼女はそう言った。
だとしたら。
通じる訳もないだろうが、一応。
「俺のサイドキックになれ、と言えば？」
『冗談キツいね、怒るよ』
「なんでもいいんじゃねぇのかよ」
するとティアラを俺に投げたA。
すかさずキャッチして、机に置いた。手入れされたのか、この前より綺麗になっている。
『君があの時間違えてなかったら』
『私はOKしたかもね』
私は、君のこと………
苦虫を潰すような顔で、続きを言うことも無く、彼女はそっと帰ってしまった。
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ななせ(プロフ) - 餅さん» 個性に準じた苗字を付けますので、たまたま被ってしまったのかもしれません…！困惑させてしまい申し訳ございません、ご丁寧にご指摘ありがとうございました…！！以後気をつけます！！ (2021年9月13日 17時) (
レス) id: ce2243e330 (このIDを非表示/違反報告)
餅 - ご説明ありがとうございます。ななせ様の小説は陰ながらではありますがいつも愛読させてもらっているので…！苗字が同じだったり、設定等が似ていたためご指摘をさせて頂きました。不愉快に思われてしまったら申し訳ないです！！ (2021年9月13日 11時) (レス) id: e07d7bae81 (このIDを非表示/違反報告)
なごみ！！(プロフ) - 餅さん» 個性が同じなのは占いツクールでなんのもありますよ……？ (2021年9月13日 0時) (レス) id: 4a9a3d7639 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 餅さん» 作品探して拝読しました。わらび餅さんの場合自身のみの血液を扱うようですが、こちらは血液という概念を操るので、そもそもが違うかと…。 (2021年9月12日 22時) (レス) id: ce2243e330 (このIDを非表示/違反報告)
ななせ(プロフ) - 餅さん» えっ！！？！ほんとですか！！？！すみません、小説の名前を伺ってもよろしいでしょうか…？？ (2021年9月12日 21時) (レス) id: ce2243e330 (このIDを非表示/違反報告)
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