9 ページ9
錦戸side
丸「あ、大倉この前のやつどやったん？」
おれがめっちゃ気にしてたことを、マルがサクッと聞いてくれた。
盗み聞きしたろ。
倉「この前？」
あー、うまくいかんかったんや。うまくいってたらこんな反応せえへんもん。
顔も上げんとスマホばっかり見て。
おれかってうまく行かへんことくらいわかってたし。
どうせ他の女を好きになってAに持ってる気持ち消そうとしてんねやろ。
正直、うまくいけばよかったのに、とか思ってる。
最低かもわからんけど、そうしたらおれが……
丸「女の子とご飯行くとか言うてたやん。どやった？」
倉「あー、まあまあかな。」
嘘つけ。
丸「えーそんなに悪かったん？」
倉「まあまあや言うてるやん。」
丸「まあまあの時の顔ちゃうやんー。」
マルにすら見破られてるやん。もうちょい演技せえや。
丸「可愛かった？」
倉「可愛かったよ。」
丸「可愛かったのにあかんかったん？」
倉「世の中顔だけやないやろ。」
丸「えーじゃあ何？食べ方汚かった？」
倉「まあまあや言うたやろ。」
丸「何やーそしたらもう終わりか。」
ちっとか言ってマルがどっかいったのを見て、大倉の後ろを水を取りに行くふりしてゆっくり通ってみる。
＿＿＿＿ああやっぱり。
スマホを横目で覗いてみたら、女っぽい人とLINEしてるわ。
なんかおれこそくて嫌やな。
けどこいつもなかなかこそい。
A消すのにこんな手使って必死になるとか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 98人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
