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大倉side
『やっぱここのお店美味しいなー。』
「それにしても好きすぎるやろ 笑。前も来てたやん。」
『ええやん別に。あー今日も美味しかった。』
「よう食べたな。ええの？」
『もうmvの撮影も終わったしええねん。そっちかってよう食べたやん。』
「俺はいつものことやろ。お酒お代わりしよ。すいま＿＿」
『あ、ちょっとまって！』
え、もう店員さんこっち向かおうとしてもうてんねんけど。
軽くやっぱ大丈夫です的な会釈して戻ってもらう。
「何？」
『忠義に言うことがある。』
来た。
『お酒あんまり入ってない時に、聞いて欲しい。』
「……何？」
『どこからいったらいいのかわかれへんから、順序、追って、言うな。』
「うん。」
『まず、忠義、私が新田と付き合う前日、私が寝てる時に、キスしたやろ。』
え、
「え、なんで知ってんの？」
『……実は起きてました。』
「……最悪すぎるやろ。」
『あん時私と新田っていい感じやったやん。
で、夏祭りの時に付き合うんかなって思ってたし、実際付き合ったけど、仲良くなるにつれてなんか、
……違うなって思い始めた。』
『ことあるごとに、忠義やったらこうするな、とか思うようになってな。新田って忠義と違って食べ物とか分けてくれんねん。』
一言余計やわ。
『けどそん時、忠義のこと好きって認めたら大変なことになるし、新田とのこともあるし、なんもないって思うようにしました。
別れてデビューしてから特に、忠義はジャニーズやし、私も一応アイドルみたいなことしてたから、
お互いのファンが信じてくれてんのにそんなことになったらアカンって余計思うようになって、
でも、多分結局忠義のこと私は好きやったと思う。
そん時は気づいてなかったけど。
だから、いきなり好きやって言われた時は、今まで抑えてきてたのに何してくれてんねん全部壊れたやろと思って、動揺した。
でも考えてみて、やっぱり私は忠義が好きやし、アンタのせいで後戻りできやんくなったから、好きって言おうと思いました。』
……まじかすぎてなんにも言われへん。
タネ明かしがすぎるわ。
「……」
『そういうわけで、もし、よろしければ＿＿』
「ちょっと待って。
それは俺が言うもんやから。」
『……うん。』
「俺と、付き合ってください。」
『……はい。』
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作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
