三角関係【黄】【緑】 (ページ34)

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錦戸side

『そういえばさ、大事な話あるとか言ってたけどなんかあったん？仕事のこと？』

二人ともある程度食べ終わってゆっくり飲み物飲み始めた頃。

もしかしたら話あんの忘れてんとちゃうかって若干思ってたから、いきなりその話振られてびっくりした。

「いや、仕事のことではないねんけど……」

あああ緊張で震えそう。けど、ここで引きずったらうざいよな。

《好きならちゃんと好きって言って》

そうや。言わな。

「俺、Aのこと好き……です。」

一瞬で表情が変わった。ぽかんとしてて、目もこれでもかってくらい見開いてる。

『えっ＿＿』

「さ、最後まで、聞いて。」

今返事はしやんといてくれ。

「俺ら、20年間ずっと友達というか仲間みたいな感じで過ごしてきたやんか。一緒ぐらいで東京出てきてさ。それやから、Aが、俺のことを男としてみんのなんて今更無理っていうのは、死ぬほどわかってんねんな？

それに俺らただでさえ芸能人やのに関ジャニ∞の錦戸亮と(名字)Aって言うたらやっぱり事情も変わってくるし、世間の見る目とかもちょっと……他とは違うやん。

けど、それでも俺は諦められへんから、これからは、俺を男としてみてほしい……返事はそれからにしてほしい。」

言えた！思ってること、伝えたいこと全部言えた！震えそうやったけど言えたやん！

『えっと……』

めっちゃ目が泳いでる。俺ら二人とも変に動揺してるみたいでちょっとおかしい。

『確かに、今まで私は亮ちゃんのことを男とは見てきてなかったし、急に言われてもすぐは出来へんねんけど、えっと……』

困ったようにおでこを書いて、息を吐いた。このタイミングで断わんなよ。頼むぞ。

『わかった。やってみる……ありがとうな、亮ちゃん。』

よかった。ちゃんと向き合ってくれて。きっと向き合ってくれるってわかってても、やっぱり不安なとこはあったから。

「俺も、ありがとう。けど、気まずくなんのはなしやで。そしたら告ったこと後悔してしまうし。」

『それは亮ちゃんやろ？笑』

よし。ほんまに頑張るぞ。