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錦戸side
あーしてる時も照れてたのに今見返したらもっと照れるわ……
Aとのドラマの副音声の生放送中。
このドラマで俺結構キスしてるけど何度やっても慣れへんかったし何度見ても慣れへん。
「なんでこんなん見なあかんねん。」
『自分らのキスシーン見返すとかめっちゃ恥ずかしいわ。』
2人(俺ら)の唇が離れる。
《……好きならちゃんと好きって言って。》
ドキッとした。標準語とはいえ本人にそんなこと言われたらそらドキッとする。
俺がAを好きって認めてから何気に1週間。ずーっと、うわー言ってもうたー(別に告白もしてない)とかいいながらうじうじ過ごしてきたけど、今本人に言われてストんと言葉が入ってきた。
〈いきなりどうしたんだよ。好きだよ。〉
《ちがうよ。》
俯くA。
《奥さんに。はやく好きって言ってよ。》
〈は？何言って＿＿〉
《いいから。三十路の女が自分の結婚願望捨ててまで言ってやってんの。わかる？》
《ほら。私の気が変わらないうちに立って。この部屋から出てって。どこにも寄らずに真っ直ぐ奥さんのとこいって。》
《それで、ちゃんと好きって言って。》
Aはホンマに演技上手いな。少し切ない顔がホンマにすごい。
……俺も、告白しよう。
ちゃんと好きって言おう。
この勢いが消えやんうちに言わな。この後ご飯誘う。決めた。
けど、その前に大倉にも言わなあかんな。
あーやばい緊張してきた。考えるだけで顔が赤くなるわ。
俺ちゃんと言えんのかな。
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作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
