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大倉side
「……美味し。」
仲のいいスタッフさんと食事はしたものの、そのスタッフさんは明日早いからとか言って早くお開きになって、飲み足りんから家帰って飲んでる。
もうすぐAと亮ちゃんのドラマもあるからええけどさ。
この缶チューハイ初めて試したけど美味しいな。また買お。
＿＿＿＿＿＿＿
ドラマも中盤にさしかかった頃、突然、誰かからLINEが来た。
テレビからは視線を外さずにスマホを取って、ちらっと確認。
錦戸 亮 : 仲直りしたん？
いきなりなにかとおもったら仲直りって 笑。小学生か 笑。
「一応した。」
あの酔っ払った日のことは、もちろんAも酔っ払ってたから全く覚えてなかったけど、一応俺が(あやちゃんからの告白を捨てて)知ってて、今は前と変わらない生活。
亮「よかったやん。」
「ありがとうな。」
亮「なにがやねん 笑」
そらせやろな。けど、あん時亮ちゃんが岡崎さんからの電話に出てたら、今もあんな感じと思うわ。
そんなんにも感謝できるくらい、今俺は幸せを感じて寛大になってる。
他の人で消そうとしても無駄ってことは、ここ最近のいろんな女に思い知らされたし、今はオカン兼幼なじみでええわ。他のことはまた後で考えたらええやん。
……なんてさっき考えてたばっかりやのに。
やっとこのドラマが23:00の枠に入ってる理由がわかった。いや別に気になってた訳では無いけど。
Aとキスする亮ちゃんの、幸せそうな顔。
Aのこの切なそうな顔。
こんなんあるとは思ってなかった。めっちゃ濃い。
亮ちゃん無駄に演技うまいし。
俺が触れた口に、亮ちゃんが画面の中で触れてる。それだけで正直むっちゃ腹立つ。
ていうかこんなんしてええわけ？(名字)Aと錦戸亮やで？
さっきまであんなに寛大におれたのに。
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作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
