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大倉side
「なにしてんねん。」
岡「あ、大倉さん。」
『えったっちゃん。』
「なんでそんな服濡れてんねん。」
岡「ビールこぼしちゃって、上着も結構濡れちゃいました。」
「すみませんホンマに。」
『なんでたっちゃんおんの？どゆことなん？』
「たっちゃん呼びやめろや。」
岡「Aちゃんって大倉さんのことたっちゃんって読んでるんですか？」
「普段は忠義やで。ほら、A帰るでー。」
『嫌やー、帰りたくなーい。』
そんなふにゃふにゃした口調で言っても無駄やねん。
『なんでなん？あかんって言うたやんかー岡ちゃんーー』
岡「仕方ないでしょ！」
『亮ちゃんは？？』
なんでそこで亮ちゃんなん。
岡「錦戸さんは今忙しいの！」
『でもたっちゃんはあかんのー！』
岡「でも家知ってる人大倉さんくらいしか他いないでしょ。」
『でもたっちゃんは今日はあかんかってんやんかー。』
「お前子供か。ほら帰るで。」
俺とあやちゃんのこと気にしてくれてんのか。優しいけどそういうのはいらん。
『いややー。』
「ほら立てって！」
仕方ないから腕を自分の方に回して腕組みスタイルで立たせた。
「怪我人みたいやな。岡崎さんありがとうございました、すみません。」
岡「いえ、こっちこそすみませんでした。ホントに助かります。」
『帰りたくないよー。』
とりあえず外出てタクシー拾わな。濡れたふくで、しかも半袖で歩いたら風邪ひく。
『たっちゃんは今日はあかんのに……』
「ええねんもう。」
『……ごめんなさい……』
さっきまであんな元気にごねてたのに、今度は泣き出して忙しいやつや。
『あやちゃん……』
「ええって、なんもないから。」
『嘘やん。』
嘘です。バリバリありました。
「お前タクシー降りてから歩ける？」
『歩けるよ！余裕やそんなん！』
その割にはめっちゃ体重掛けてきてる。
「……もう家まで送るわ。」
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作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
