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大倉side
「もしもし？」
岡「あ、もしもし大倉さんですか？突然すみません。ああ、なにしてんの！もう！」
「え、どうしたんですか？なんかあったん？」
岡「いや、今Aちゃんと飲んでたんですけど、今日は何故かすごいお酒進んでて、すごい酔っ払っちゃってて、まともに歩けないくらいまで来ちゃってるんですけど、あーもう座ってなきゃダメじゃん！」
Aの習性。落ち込んだりストレスたまったり大きい仕事入ると、飲むのが止まらなくなって、酔いまくる。
それで酔ったら凄いことになる。
「そいで？」
岡「それで、家に送りたいんですけど帰りたがらないんですよ、家もわからないし。」
「あー。」
岡「本当に申し訳ないんですけど、迎えに来てもらうことってできますか……？」
「んー亮ちゃんとかは？あかんの？」
心の声が、あかんって言えって言ってる。
認めなあかんくらいはっきり。
岡「Aちゃんに言われて一応電話したんですけど出なくて。」
何を安心してんねやろ。
別れ道にきたっぽい。
このまま無理やっていったら、俺はまたあやちゃんへの告白を再開して、多分成功する。
Aを迎えにいったら、全部パー。
2回も撮られた週刊誌も、あやちゃんと重ねてきたご飯も、この状況も。
全部無駄んなる。
前もこんなことあったな。全部パーにしたこと。
前の彼女がそうやったやん。
なのに、なんで学べへんねやろ、俺。
「わかりました、今から行きます。どこの店ですか？」
あやちゃんの表情が変わった。めっちゃ残念そうな顔してる。ホンマに俺アホやん。
ただ酔っ払っただけやで？
あっちには新田かっておるのに。
「はい、はーい。」
「ごめん、あやちゃん俺行かなあかんくなった。ほんまにごめん。」
あや「いえ、大丈夫です、またご飯行きましょう。」
絶対 また はない。分かってるけど、ええねん。
俺アホやから。
「ありがとう、またね。」
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作者名：れさ | 作成日時：2018年9月29日 22時
