三角関係【黄】【緑】 (ページ3)

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大倉side

～♪

……マネージャーや。

布団の中から携帯に手を伸ばして画面を見ずに電話に出る。

「……はい」

『あ、もしもし？ごめん私ー』

うわ、あいつや。Aや。

一気に目が覚めて、体を起こした。

「おー」

『寝てた？』

「寝てた。」

意識して変にならんといいけど。

ていうかまだ好きとか断言出来る訳でもないし。

ごめんごめんとか電話の向こうでいってるAをよそに1人で考える。

『あ、そんでなー、今日の夜って予定ある？？

行きたいお店あんねんけど行く人おらんねん。』

いつもはどうってことないお誘いやけど、

なんでか意識してしまう。

「ええよ別に。」

『何時頃仕事終わる？私今日午前で終わりやから迎えに行くわー。』

「ほんなら九時頃○○ビル来てー」

『はいはーい』

電話が切れた。

おれらは大体いつもこんな感じ。

世間もおれらが幼馴染みで、「そういうこと」にはならんって分かってるから、2人でご飯行っても別になんにもない。

家族みたいなもんやし、しばらく会ってないと変な感じする。

前の彼女も初めは嫌がってたけど、なんにもならへんよ、って何度も説得したからそのうち諦めた。

ほんまに、「そういうこと」ならんはずやってんけどなぁ。

ならんはずっていうか、またならんようにっていうか。

そこまで考えて、あ、もう考えたらあかん、て思った。

～♪

今度こそマネージャーや。

「もしもしー」

マ「もしもし大倉さん？もうすぐ迎えに行くので準備お願いしますー」

「はいよー」

はよ支度しやんと。