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14.shigeoka side ページ14

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淳「やっぱり、Aちゃんには会われへん。」



淳太からそう聞いて、なんども、

ホンマにそれでええんか?

と聞き返した。それでも淳太は




淳「やって、何も出来ひんやん。」



確かにせやけど、、、


俺はいても経っても居られず。



来てもうた、鹿児島。



来たところでAちゃんに会えるかも分からへんけど。



改札抜けて目の前にあるちっちゃい書店でアイドルの俺を見つけた。



沢山積まれてるから、売れてるのか売れてないのか分からへんな〜なんて。




よく見ると雑誌の俺らをガン見してる人がおる。


もしかしたら、ファンかもしらん。


ちょっとバレたらアカンな、駅やし。

場所異動しようと思ってそこを通り越した時に気づいた。



まって、Aちゃん、、やんな?


気づいたら俺は、、、







「Aちゃん。」






君の名前を読んでいた。





振り向いて俺を見るなり、明らかに表情が暗くなると共に、ほっとしたように見えた。










そして俺は、Aちゃんの仕事終わりを待った。


ちゃんと連絡が来るかも不安やったけど、





彼女は来てくれた。




鹿児島なんて、そうそう来たことないし、
どこ行けばいいかわかんなかったけど、



とりあえず車を発進させる。




重「久しぶり、、やな」



「はい、ご無沙汰してます。」


久しぶりにあったら笑顔で沢山話したいことあったのに、、現実はなんかちゃう。





重「元気してた?」


「はい、、重岡さんは?」



重「、、俺も元気やで?淳太は元気やで。」


「、、、そっか。」


全然会話が続かない。



少し先に自然公園の駐車場がみえた。


そこに駐車して2人で外に出て、ちょっと歩いた、ひと通りがない所のベンチに腰掛ける。




重「たまには、一人旅もええよな〜って思ってん!」


「ふふ、重岡さんらしいですね笑笑」



重「やっと笑ってくれたやん。」

Aちゃんはびっくりした表情で俺を見る。


重「実はな、一人旅という名のお節介やきに来てん。」


「、、はい?お節介?」


重「おん。会えるかも分からんかったけどな(笑)
まあ、結果会えたからええねん!」


重「いきなりいなくなるなんて、寂しいやん。Aちゃん。」










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作者名:まり | 作成日時:2018年10月25日 22時

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