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またまた通りかかった鹿児島駅の書店には、アイドルの淳太くんが笑顔でメンバーと表紙に載ってた。
見るだけで、胸が苦しくなる。
こんなに好きになるの久しぶりで困惑してる。
どうしていいか、分からない。
誰に話せるの？
こんなの私の片思いであって、話したところで解決はしないんだ。
だとしたら、そっと胸に秘めておこう。
そう決心した時だった。
「Aちゃん。」
誰かが私を呼んだ。
聞き覚えのある声。
微かにハスキーがかった声。
振り返るとそこには、
完璧に変装した、重岡さんがいた。
「え、、なんで、、」
重「ちょっと、またまた、、や！」
重岡さん一人でこんな所にたまたまいるわけが無い。
私は勝手な想いでたまたまには捕えられなかった。
重「これから仕事？」
「はい。」
重「ほんなら、終わったら時間ある？」
明日はお休みだから時間はある。
でも、なにを話すの？何をするの？
重「そんな、深刻そうな顔せんといてや〜」
彼は呑気にそういった。
重「これ、俺の連絡先。こないだは間違えてアプリ消してもうたから、今回は電話番号な？
終わったら連絡して。」
こんな真昼間から9時間も、なんもないことろでどうやって過ごすのだろうか。
重「ほな、またあとで！」
一方的に渡された連絡先をとりあえず、無くしちゃまずいと思い、急いで携帯のポケットにしまう。
あ、しまった、ぼーとしすぎた、仕事間に合わない！
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仕事終わり、私は躊躇しながらも、彼から受け取った連絡先に電話した。
重「はい、」
「あ、Aです。あの、今、終わりました。」
重「Aちゃんか、おけ、ほんなら、昼あったあの場所で待ち合わせな？」
「わかりました。」
私は重たい足取りで駅までむかった。
駅に着くと彼は壁にもたれて携帯を操作してた。
「重岡さん、お待たせしました。」
重「おう、おつかれさん。とりあえず移動しようか？」
彼のあとをついて行くと、駅の駐車場に着いた。
助手席をあけて、のって？とエスコートしてくれた。
そうして行先も分からぬまま、車が発進した。
車内はシーンとしてちょっと気まずいかな。
重「久しぶり、、やな。」
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作者名：まり | 作成日時：2018年10月25日 22時
