初恋9 ページ11
大和side
仕事から帰って来てからミツの様子が可笑しい。
話しかけても上の空。
「ミツ、MEZZO"は帰るの遅くなるって」
「へぇ、そうか」
なんかそんな返事だったから聞いた。
「ミツ、話聞いてるか？」
「へぇ、そうか」
こんな感じで話は耳に入ってないし。
そんで飯時には。
「…なんかこの肉じゃがちょっと甘すぎない？」
「兄さんが料理を失敗するなんて珍しいですね」
料理の味付けの分量間違えるし。
挙げ句、風呂でシャワー出したら水だったなんて。
なんかあったとしか思えない。
「ミツ、何が起こったか話せ、正直に」
「いや、なにも…調子が悪かっただけ」
「いや、今朝の朝飯はいつも通りだし出ていくときも元気だった」
可笑しいのは帰ってきてからだ。
「話かけても上の空で聞いてない、料理の味付けも間違える」
「それは疲れててたまたま」
「挙げ句シャワー出したら水だったなんて可笑しい」
そこまで問い詰めるとミツは観念したようで語り始めた。
初恋の女の子が皇Aであること。
ドラマで共演してること。
ふりでいいと言われたにも関わらずマジでキスしたこと。
「話すとき素っ気ない上に目も合わさないし嫌ってるはずなのに」
それって…。
「…好き避けの可能性はないのか？」
「普通に接したいけど緊張してつい避けちゃうってやつか？」
「ああ」
その頃のA
「百くん、私次会ったときどんな顔すればいい？」
「ポーカーフェイスするしかなくない？」
「出来ない気がするから相談してるの！」
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なつめみく - 三月結婚しよう(?) (9月24日 10時) (
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作者名：夏那子 | 作成日時：2021年3月29日 15時
