警戒心を持て。【探鉱者】 (ページ2)

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2話ページ2

「最悪…」

あの後なかなか追いつけなくて、というかこっちにも意地が合ってアイツをダウンさせたら残り暗号機は2個だった。

でウィラが救助きて、もう一回殴って探鉱者をダウンさせたらまさかの通電。

「あ、もう通電だねwwwA。」といいながら逃げる探鉱者を再度釣ったときには3逃げされた。

「お疲れ様どす、A。まぁそんな時もありますわ。」

「美智子さん。」

美智子さんが慰めてくれた。

私がここに来たときから結構良くしてもらっている。

丁度ゲーム後の女子トーク中である。

「そうよ、だから気落ちしないで。次私試合だから4釣りしてくるわよ。」

そう言ったのはマリーさん。

「お二人共ありがとうございます…」

「Aもナイスプレーだったの！」

「ありがと、エマちゃん…」

どれもこれも全部元はと言えばアイツのせいだよな。

「なんでいっつも私ばっかり煽ってくるんだろ…」

おかけでこちらはゲームで負けたら1週間アイツに笑われる身だ。

「それはねぇ……」

と面白そうに微笑むウィラ。

「面白くなんかないんですけど…アイツのせいで毎日悪夢見るし…」

「運命どすよ～。」

「美智子さん！！」

駄目だ、私以外全員聞く耳持っていないようだ。

　

「A、今日はお疲れ様～。」

「ひっ！！」

この声とこのうざったらしい言い方は

恐る恐る後ろを振り向いた。

「げ…」

「いや、僕はただ落とし物をを渡しに来ただけだよ。ハンカチ落としたでしょ。」

すぐさまポケットを見るとハンカチがなかった。

「はい、ど～ぞ…じゃあ。」

なんか清々しかったな。

案外良いやつなのかもしれない、と一瞬思った。

ハンカチも丁寧に紙袋にいれてリボンで留めてあるし。

私はリボンを解いて中を見た。

バコンッ‼

顔面に衝撃が来た。

あの袋を開けたら中からグーパンチ的なヤツが出てきた。

ドッキリでよく使われるヤツ……

「やっぱり一回釣ったるわクソ野郎！！！」

その後荘園の中でチェイスをする二人が見られた。