【アルスマグナ】それが、ルールだから【悪ノ大罪】 (ページ24)

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緑狩リソシテ惑ワサレル者達～『傲慢』悪ノ娘④～ページ24

部屋の外に出てみるとそこには数人の男女がいた
｢あら…！目が覚めたのね、良かったわ…｣
赤いワンピースを着た女性が俺を見てそう言う
｢…ああ、ごめんなさいね｡私はジェルメイヌ＝アヴァドニア、えっと…どう説明すればいいのかわからないけど…｣
｢ジェルメイヌ、協力、仰いでみないか？｣
隣の男性がそう言った
｢…それもそうね｡私達は革命軍、レジスタンスの中心メンバー…って言ったらいいのかな｡とにかくルシフェニア王朝に恨みのある人達で集まってるの
もし、貴方達さえ良かったら協力…してくれないかしら？今は1人でも多くの協力者が必要なの｣
“どうしよう…”そんな雰囲気が辺りを包み込む
きっと、協力することになれば命の危険もあるだろう
そうやって俺達が押し黙っているとそっとAが口を開いた
『…すみません、私達は目的があるのです｡だから…』
｢…そう｡仕方ないわ
クラリス、貴女は…って大丈夫？｣
ジェルメイヌさんが問いかけた白髪の女性は俺達…というよりAを見て驚いたような泣きそうなような、複雑な表情をしていた
｢…ミカエラ｣
小さく放たれた声は誰かの名前を呼んでいた
一方のAはそれを聞いて申し訳なさそうな表情をした
『クラリスさん…すみません、私は…』
｢…です…よね…ごめんなさい…｣
どうやらその『ミカエラ』にAが似ているらしい
そしてミカエラはもう会うことができない、話の流れからそう思った