適材適所 ページ6
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秋雨前線が過ぎた頃だった
大っ嫌いな雷との闘いも終わる頃合いだと思ってた時期
福岡での生活も大分慣れた
相葉くんとは相変わらず
余計な詮索はしないと決めてる
雅「Aさんさぁ。」
あ「はい？」
雅「なんで。営業出ないの？」
今日は相葉くんが新しく契約を取って来た会社へ挨拶に来た
一応ね。ご新規のお客様には 事務的なやり取りしかしなくとも
顔を見せた方が良いという事で私も一緒に挨拶に行く
あ「人には適材適所って物があるでしょ。」
雅「それでも。俺よりも仲良くなってんのなんで？」
なんで？
なんて言われても・・・
何となく相手がどんなレスを求めているのかが大体わかる
その場の空気感だったり
相手の雰囲気だったり
初対面だとしても 先方との距離感を図るのは対人関係において普通だと思うんだけど・・・
あ「相手が求める距離感が掴めれば大体は話せるよ。」
雅「それ！そんな事出来る人早々いないから！」
そうなんだろうか？
でも・・・私よりも和也の方がそういう所は長けてると思う
例え目上の人でもため口の時だってあるし
何なら櫻井先輩にでさえ ため口で話す事に気付いたのは少し前に和也が出張で福岡へ来た時だった。
私にとっては上司でも
和也にとっては友達でしかなく
櫻井先輩は色眼鏡で自分の事を見ない和也の事を気に入ってるみたいだったけど・・・
あ「でも。営業部にいて何だけど。率先して営業しようとは思わないのよね。」
私はどちらかと言うと人のサポートをする方が向いてる気がする
本当は秘書課を希望してたけど配属は企画営業だったのが入社して一番残念だと思った事だった。
それでも 潤と出会えたわけだし
こうして相葉くんとも一緒にいられる
だったら。残念だなんて思う方が失礼じゃない？
雅「はぁ。なんかさ。俺元々人見知りなんだけど？」
あ「知ってるー！」
雅「じゃぁ！偶には営業もしようよ！」
あ「ヤダー！」
なんて2人でふざけながら会社のエントランスに入ると
「アポはお取りでしょうか？」
「だからアポは―」
「―でしたらお繋ぎする事は出来かねます」
なんて会話が聞こえてきた
受付の方を見ると顔はカウンターに向いていてわからないけれど
スーツ姿の姿勢が綺麗な女性が何やら言い合いをしていて・・・
まぁ。よく見る事ではある
保険屋さんとかさ。時々「会社までお伺いしますね」の一言を忘れてたりするのよね
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菜菜(プロフ) - ともさん» やっぱり…そーでしたーw 結構わかりやすかったかな？ と思いながら描いてますw (2020年9月23日 20時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ビンゴー！やっぱり…そーだったんだ…だよね…。って感じ？ (2020年9月23日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2020年9月1日 10時
