冷たい空気 ページ5
そう
相葉くんは私に潤の事を話すとき必ず「松本課長」という
確かに支社は違えど同じ会社だし
櫻井先輩を通して知り合いだったとしてもおかしくはない
それでも・・・
いくら学生時代からの知ってる仲だとしても
自分の友達の婚約者に手を出すの？
それが私の中でもずっと疑問だったんだけど・・・
雅「・・・どこまで知ってんの？」
あ「・・・」
一気に場の空気が変わる
前髪の隙間から覗く目に色がない
いつもニコニコしていて暖かい雰囲気の相葉くんなのに
今彼が纏ってる空気は凄く冷たい
何故だか手が震えてくる
私は・・・こんな相葉くんを知らない
アレだけ仲が良くて和也と3人で過ごしていた学生時代でも
こんな相葉くんは見た事がない
怖い
あ「し、知らないから・・・き、聞いただけ」
声まで震えてくる
きっと何かの地雷を私が踏んだんだ
でも 潤の事だよ？
一体何なの？
雅「ごめん。怒ってる訳じゃないよ」
私が怖がってる事に気付いたのか
その冷たい空気がスッと取れていつもの相葉くんの優しい声がする
それにホッとするけど
雅「知らなくて良い事って世の中あるじゃん」
あ「どういう意味？」
雅「んー・・・Aさんはそのまんまでいて？」
そのまんまって・・・なに？
私には言ってる事がさっぱりわからない
だけど
相葉くんは笑いながら
雅「Aさんが福岡にいる間 俺と一緒にいる条件みたいなもんだよ」
さっきとはまるで別人みたいに柔らかな声
それが余計に怖いと思ってまう
それでも 私の中で
「知らない振りをしろ」
そう理解する事にしたのは
結局 こっちにいる間は相葉くんから離れたいと思わないから
あ「ごめん。もう詮索しない」
雅「ふふ。ありがと。」
謝ったのは私の方なのに
何故か相葉くんの目はユラユラと揺れる
罪悪感は増してるはずなのに
本当はこんな事ダメだとわかっているのに
どうする事も出来ない
自分がどうすれば良いのかわかっていて
それでも側にいたいと思ってしまう
相葉くんという一人の人間に惹かれてしまう
私が見ている「相葉くん」が嘘偽りの姿だったとしても
怖いという感情でさえ相葉くんは払拭してくれる
「惹かれる」ってこういう事なんだ
「好きになる」ってこういう事
そう
私が今まで経験してきた恋愛は一体なんだったのか？
なんて思う程
まるで底なし沼に落ちた様に
私は相葉くんにのめり込んでしまったんだ・・・
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菜菜(プロフ) - ともさん» やっぱり…そーでしたーw 結構わかりやすかったかな？ と思いながら描いてますw (2020年9月23日 20時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ビンゴー！やっぱり…そーだったんだ…だよね…。って感じ？ (2020年9月23日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2020年9月1日 10時
