仕事の話じゃない ページ12
翔「ん？」
あ「一体何しに来たんですか？私仕事してるんですけど？」
正直邪魔しに来たのなら さっさと帰れ！！
と言いたいくらい
私はいつ帰れるのか見当もつかないのに
なのに 櫻井先輩は顔色1つ変えず
表情1つ崩さず
翔「どれだけ尽くしたって自分のモノにはなんねーよ。」
キーボードを叩いていた手が止まる
カタカタという音しかしなかったオフィス内が急にシンと静まり返る
自分の心臓の音が
ドクン
ドクン
と 理由もなく身体中に響いてる様に煩く感じる
それでも私は平静を装う
それが「ルール」
あ「バディ制度にしてるのはこんな時の為じゃなかったんですか？」
違う
本当は違う
仕事の事じゃない
だって。櫻井先輩は私を見てない
ずっと視線は資料ではあるけれど・・・さっきから資料は見てない
ずっと私にどう切り出そうかって考えてたんだ・・・
翔「そうくる？」
あ「ルールは守ってます」
翔「なるほど。じゃぁ。潤はどうするの？」
あ「来年の7月には本社に帰りますが？」
翔「都合良過ぎじゃね？」
んな事言われなくとも
解り過ぎるくらいわかってる。
それでも・・・自分が限界だった
ストレスだったのか何だったのかはわからないけれど
逃げ出したくて とにかく1人ではいたくなくて
慣れない環境の中で必死にやってるだけ
誰かに迷惑を掛けてるつもりはない
それでも「倫理観」という物が欠如してる事くらいはわかってる
あ「どれを切り取って「都合」になるんですか？」
現にそうじゃない
今潤は東京にいる 私は福岡
そして相葉くんは今晴菜さんと夫婦水入らずで過ごしてる
どこが都合が良いの？
私のどこに都合が良いという要素があるの？
男ってなんでこんなにバカなの
翔「そんな睨むなよ。俺は。雅紀も潤も大事だし。勿論晴菜もAも俺に取っては大事な女なんだよ。」
「大事な女」だけだったら嬉しいと思う女子は大勢いる
それでも優越感に浸れないのは私も晴菜さんも同じじゃないんだろうか？
誰かに媚びを売った所でそんなのは一時的な武器でしかない
それは 若さや美貌と言ったものも同じ。
ずっと続くものではない
私が欲しいのはそんな言葉じゃない
翔「・・・はぁ、頑固だな」
溜息と同時に頭をポンポンとされる
それでも 私の機嫌が良くならないのは櫻井先輩ならわかるはずでしょ？
続く (更新停止中)
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菜菜(プロフ) - ともさん» やっぱり…そーでしたーw 結構わかりやすかったかな？ と思いながら描いてますw (2020年9月23日 20時) (
レス) id: a6c2e2ee1e (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - ビンゴー！やっぱり…そーだったんだ…だよね…。って感じ？ (2020年9月23日 17時) (レス) id: bd0ebe94fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：菜菜
| 作成日時：2020年9月1日 10時
